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「絶対負けられない」福岡高vs修猷館高 73年間続くラグビー部「伝統の定期戦」 OB戦も熱く

RKB毎日放送 / 2024年5月8日 17時48分

福岡高校と修猷館高校のラグビー部が特別な思いを胸にグラウンドに立つ「定期戦」は、1951年から73年間続く「伝統の一戦」。よきライバルとして切磋琢磨してきた友情の証である、伝統校同士の大勝負を追いました。

異様な熱気…福高VS修猷館

福岡高ラグビー部大場謙伸主将「昔から伝統的に行われている試合。年に1回なので、絶対に勝たなきゃいけないというのがあって」

修猷館高ラグビー部山口修明主将「今まで勝ったり負けたり…本当にライバルのような関係です」

福岡高ラグビー部原雅宜監督「対修猷館の試合となると、思いがプレーに乗っていくというか」

この日は両校の応援団も駆けつけ、異様な熱気に包まれます。

福岡高OB「修猷館はライバルですね、絶対倒せ」

修猷館高OB「絶対負けられない試合」

現役もOBもこの日だけは負けるわけにはいかない、プライドをかけた一戦。その理由は、両校ラグビー部の創立の歴史にありました。

「創部100年」福高ラグビー部7か月後には修猷館も

4月、福岡高校対修猷館高校のラグビー定期戦が福岡市内のグラウンドで行われました。これまで、全国高校大会への出場は、福岡高校が37回、修猷館高校が8回。しかし、両チーム合わせて、全国大会出場は14年前の2010年に遡ります。福岡高校の福岡堅樹選手が逆転トライを決め、大活躍した年です。

福岡高OB「よーし、よーし、2番いいねえ」

両陣営の観客席には、多くのOBの姿が見られます。

修猷館高OB「勝つに越したことはないです」「絶対に負けられない試合」

福岡高OB「修猷館はライバルですね、絶対倒せっていう(相手)」「がんばれ福高!それしかないね」

福高ラグビー部は、2024年が創部100年の節目。修猷館高ラグビー部はその7か月後に創部。両チームは福岡の学生ラグビーの草創期に誕生し、長きにわたってしのぎを削ってきました。

当時、新聞でも両校は「群を抜く強み、中等部の双璧」と紹介されるほど、県民に支持された地元ラグビーチーム。そして、両校の「定期戦」にはある歴史が!

福岡高11回生「昔は『定期戦』は、1月15日に、関東の大学優勝チームが福岡に来て、オール九州チームと関東の大学のチームが対戦していた」「その前座試合で福高と修猷館が試合をしていた」

関東の大学チームとオール九州の試合は、「朝日招待ラグビー」という九州でのラグビー普及を目的に開催された試合でした。第6回のパンフレットでは確かに、前座試合として「修猷館対福岡」戦が行われていたことが分かります。

福岡高11回生「先生たちも『九大入学、負けるなよ』と言っていた時代」「ラグビーは負けちゃいけんという感じだった」

今年の定期戦修猷館が逆転で勝利

現代でも文武両道を行く両校。時代の移り変わりがあっても、この定期戦だけはこれまで大事に続けてきました。1951年から何度か開催できない年もあったようですが、現代までしっかり引き継がれている伝統の一戦。

さて、今年の定期戦の結果は…30対33で「修猷館」の逆転勝利。両チーム、健闘を讃え合います。OBからも拍手。両チームとも一歩も引かない、熱い試合になりました。

福岡高ラグビー部大場謙伸主将「今とても悔しいです」「九州大会出場の目標があるので、今日の試合で出た課題を改善して、目標達成できるように頑張ります」

修猷館高ラグビー部山口修明主将「最初は福岡高校のプレッシャーに押されて悪い内容になったが最後は勝つことができた」「ライバルのような関係」「自分たちを高めてくれる存在だと思う」

OB戦では福高がリベンジ

福岡高OB「勝たなきゃいけないですね。意地でも。ケガしないように勝ちます」

修猷館高OB「東京から来たんですけど、本当にケガしないようにするだけです」

福高対修猷館の定期戦は、OB同士の試合も組まれています。当然、真剣勝負。福高OBチームの最年長は、中西弘文さん(59歳)。試合前には「負けるわけにはいかない」と気合十分。スクラムも最前線でアグレッシブにボールにくらいつきます。結果は19対12で、今回は福高OBがリベンジを果たしました。

修猷館高OB「残念ながら(負けました)、福高のOBさんが脈々と伝統を受け継いで来られて、さすが強いチームだなと肌で感じました」

福岡高OB「現役がギリギリで負けたので少しは取り返さなきゃと思って」「現役が負けちゃったので、何とか勝とうと思った」「高校時代に戻れる場だと思います」

この定期戦は、OBにとって高校時代に戻ることができる場所であり、また、現役にとってはライバル校同士で力をぶつけ合うことができる、貴重な機会になっています。

福岡高OB中西弘文さん「当たり前に続くんじゃなくって、みんなの力で(定期戦を)続けて行かなければならないものだと思います」

Q.ケガは大丈夫ですか?

福岡高OB中西弘文さん「下手になったからでしょう。すり傷なんで、大丈夫です」

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