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県立伊奈学園中、市立浦和など公立中高一貫校が依然人気 埼玉中高入試最新動向

産経ニュース / 2024年5月7日 17時57分

埼玉県内には約30校の私立・国立の学校があるほか、4校の公立中高一貫校があります。今春の入試では開校4年目を迎える川口市立高付中のみ受験倍率が前年を下回りましたが、依然として倍率は約4・5倍。県立伊奈学園中と市立大宮国際中は約5倍、市立浦和中は約8倍でした。私立中学校の倍率が3倍程度と考えると、どの公立中高一貫校も高い人気があることがわかります。

入学者の選抜は1次選抜が1月中旬の土日、2次選抜はその翌週の日曜日に実施されます。1次は各校とも2種類の適性検査を行い、募集定員のおおよそ2~3倍まで絞られます。2次では適性検査や面接などを行い、合否は小学校の調査書も加えた合計点数で決まります。1次だけですが、公立中高一貫校同士で併願できるのは首都圏の他の1都2県にはない特徴です。

入試問題に目を移します。

公立中高一貫校では私立中入試で行われる算国理社の4教科入試と異なり「適性検査」が出題されます。市立浦和中を例に挙げると、適性検査Ⅰでは国語・社会をテーマにした問題が、適性検査Ⅱでは主に算数・理科をテーマにした問題が出題されます。今年は信号機の点灯時間を計算する問題や光の実験について考察する問題が出題されましたが、資料の一部が英会話で構成されていた点は、英語に力を入れているさいたま市ならではの問題といえます。

2次の適性検査Ⅲでは約300字のスピーチ原稿を作成する問題が3題も出題されます。花壇の活用方法について、資料を元に考えさせる問題は文章作成だけではなく計算力も求められる高難度の問題です。各教科の知識・技能の習得に限らず、学習したことを日常生活にどう活用するか、まさしく「課題解決能力」を測る適性検査だといえます。(栄光ゼミナール入試情報センター責任者・藤田利通)

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