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「公立トップ校に合格する子」共通する6つの特徴 親と子どもとの日々の「雑談」がなぜ重要か

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 7時50分

トップ高校に合格する子どもたちの様子や家庭の対応についてお伝えします(写真:kou/PIXTA)

【質問】

周囲が中学受験する子ばかりの中、うちの子は私立中学受験をせず、公立中に進みました。今後、地元の公立高校のトップ校を目標に頑張ってもらいたいと思っています。親としてどのように子どもに発破かけしたらよいでしょうか。

木村さん(仮名)

私立中学に進学する割合は、全国平均で7.7%(文部科学省「令和4年度学校基本調査」)となっています。年々徐々に割合が増えているとはいえ、実質的にはほとんど公立中学に進学しています。筆者が指導してきた子どもたちも大半は公立小学校→公立中学→公立高校という児童、生徒たちでした。そのような中、トップ高校に合格する子どもたちの小学生、中学生のときの様子や家庭の対応などをたくさん見てきましたが、そこにはある共通点がありました。

難関校合格と人生の幸せはイコールではない

その話の前に、大切なことを伝えしなくてはなりません。

それは、トップ高校に進学することが「人生の勝ち組」というわけではないということです。一昔前に比べれば、随分と世の中の考え方が変化してきましたが、それでもまだ難関中学、難関高校、難関大学に合格することを是として、まるでそれが人生の勝利者であると勘違いしてしまう家庭もあるようです。もちろん、子ども自身が目標設定し、自分の目的とすることに向かうために、そのような学校を目指すことはまったく問題ありません。

しかし、親が子どもの適性を無視して、勉強を無理強いすると悲劇を生み出します。近年、聞かれるようになった「教育虐待」という言葉はまさにそれを象徴しています。勉強の世界における難関校合格と人生の幸せはイコールではありません。その子が持って生まれた能力や適性を発揮できたときにはじめて、幸せが訪れます。この点をまずはご理解いただいた前提で、話を進めます。

公立トップ校に合格する子の特徴

公立のトップ校に合格する子たちの特徴として、次の6つの点が挙げられます。

【要素1】幅広い分野に取り組むことができる
【要素2】やらねばならないこと(提出物や宿題)は人に言われなくてもやる
【要素3】自分は上位の位置にいるのが当たり前と思っている
【要素4】感情的になる頻度が少ない
【要素5】わからないことは人に聞いたり、調べたりして解決する習慣がある
【要素6】考える力(疑問を持つ力)を持っている

これら要素の複数の組み合わせによって成り立っています。一口に「〇〇な子はトップ校に行ける」とは言い切ることはなかなかできませんが、上記の組み合わせによってある一定の傾向はあります。

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