見とれてしまう美しさ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影した球状星団「NGC 2210」
sorae.jp / 2023年12月7日 21時0分
こちらは約16万光年先の大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud:LMC、大マゼラン銀河とも)にある球状星団「NGC 2210」です。球状星団は数千~数百万個の恒星が重力で球状に集まっている天体です。もしも球状星団の中心付近にある惑星で夜空を見上げたら、空がたくさんの星で満たされているように見えることでしょう。
球状星団は非常に安定した天体であり、宇宙でも最も古い天体のひとつとされています。欧州宇宙機関(ESA)によると、2017年の研究ではNGC 2210の年齢が約116億年と推定されており、天の川銀河のハロー(銀河円盤を取り囲む球状の領域)で発見された最古の球状星団の幾つかに近い年齢だとされています。同じ研究の対象となった大マゼラン雲の球状星団のうち4つは、年齢が130億年を上回っていました。これらの観測結果は、独立して形成されたはずの天の川銀河と大マゼラン雲それぞれに存在する最も古い球状星団が同時期に形成されたという興味深い事実を物語っているといいます。
冒頭の画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータをもとに作成されたもので、ESAから“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として2023年12月4日付で公開されています。
Source
ESA/Hubble - Cluster in the Cloud文/sorae編集部
この記事に関連するニュース
-
ねじれて広がるダストレーン ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したレンズ状銀河「NGC 4753」
sorae.jp / 2024年5月15日 20時43分
-
きらびやかな球状星団の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した「NGC 6440」
sorae.jp / 2024年5月5日 18時36分
-
ほのかに渦巻く“おとめ座”の矮小銀河「IC 776」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年4月30日 21時33分
-
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ34周年記念画像は惑星状星雲「M76」
sorae.jp / 2024年4月26日 20時56分
-
天の川銀河の恒星ブラックホールとしては最も重い「Gaia BH3」を発見
sorae.jp / 2024年4月22日 21時29分
ランキング
-
1「ガラケーの使い方が分からない…」スマホ世代の新入社員が訪問先で“やらかした”大騒動
日刊SPA! / 2024年5月19日 15時54分
-
2上川外相「うまずして」発言 SNSで「曲解」批判相次ぐ 専門家「状況を考慮する必要」
産経ニュース / 2024年5月19日 18時31分
-
3ドライバー不足で修学旅行の貸切バス手配が突然キャンセルに 近畿日本ツーリストは謝罪「総動員して修学旅行の実施に努める」
ねとらぼ / 2024年5月17日 16時5分
-
4煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
-
5「バヤリースオレンジの瓶、製造中止」SNSで拡散 アサヒ飲料「そのような事実はない」と否定
ねとらぼ / 2024年5月18日 11時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください