「浮気しやがって」「ぶっ殺してやる!」DV妻に何度も殺されかけた40代男性に起きた“悲劇”
日刊SPA! / 2024年3月25日 8時53分
さすがに警察を呼ばないとどうにもならないと思った中村氏は、たばこを買いに行くふりをして交番に駆け込んだ。部屋に残された娘の安全のために、パトカーが20台くる騒ぎとなった。しかし、ここでも中村氏は「子どもの母親を犯罪者にしたくない」という気持ちから事を荒立てなかった。
◆殺人未遂は認定したのに監護権は妻に渡る
しかし、そんなとき中村氏は、妻に当時4歳の由紀ちゃんを連れ去られてしまう。家庭裁判所で子の引渡し(保全処分)/監護者指定審判を申し立てるが、意外な審判が下された。
「妻が犯した殺人未遂事件は一過性のものだとみなされ、殺人未遂は認定されたにもかかわらず、監護者は妻に指定されてしまい、連れ去り以降はまったく由紀にも会えず、安否に関しても情報が遮断された‟完全断絶”状態にあります。裁判長のことは一生許せません」
中村氏は未成年者誘拐罪・殺人未遂罪・虚偽告訴等罪で、警察に告訴状も出しているという。
「私は精神科医ではありませんが、医療系の人間なので、妻は何かしらの人格障害を患っていると確信しています。相談窓口で態度が急変する妻に対して、精神科医が境界性人格障害との診断を下している行政記録が残っています。にもかかわらず、私が警察から悪者に仕立て上げられました」
中村氏は現在も心臓を患い闘病しながらの裁判を続けている。
<取材・文/田口ゆう>
【田口ゆう】
ライター。webサイト「あいである広場」の編集長でもあり、社会的マイノリティ(障がい者、ひきこもり、性的マイノリティ、少数民族など)とその支援者や家族たちの生の声を取材し、お役立ち情報を発信している。著書に『認知症が見る世界 現役ヘルパーが描く介護現場の真実』(原作、吉田美紀子・漫画、バンブーコミックス エッセイセレクション)がある。X(旧ツイッター):@Thepowerofdive1
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