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元“ヤマンバ”ギャルの37歳女性が“未婚の母”を選んだ理由「シングルマザーだって楽しく生きていける」

日刊SPA! / 2024年4月1日 15時54分

 幸せの絶頂……のはずだった。しかし、子どもへの愛が深まる一方で、夫婦関係は少しずつ歪み始める。

「いつの間にか当時の夫とは言い合いが絶えなくなってました。相手が投げかけてくる言葉も日に日にひどくなっていって。でも相手がそうなってしまうのは私のせいだと思ってたんです。そのときは関係を修復する方法ばかり考えてました」

 そんな努力むなしく、何を試してみても夫との関係は悪化していくばかり。きょんさんの思いとは裏腹に溝はどんどん深まってしまう。もうどうしたらいいのかわからなくなっていた。

 しかし離婚について考えたことはなかったという。決して不幸というわけではない。子どもとの生活は楽しい。夫との関係だって私が変われば何とかなるかもしれない……きょんさんはそう思いながら夫婦生活を数年続けていた。

 だが、自身でも気づかないうちに心は確実に追い込まれていた。

「ある日、お世話になってる先輩に夫とのことをポロッとこぼしてしまって。私、悩みを人に話せるタイプじゃないんですけど、そのときは自然に出ちゃったんですよね。そしたらその先輩が「それは離婚してもいいんじゃない。別れたらもっと楽しい人生が待ってるよ」と言ってくれたんです。それでようやくハッとしたというか」

 離婚という選択肢があるのか——信頼のおける人からの言葉はまさに青天霹靂。世界が一気に広がって見えたという。先輩の言葉をきっかけに、きょんさんは一歩踏み出すことに決めた。

 そうなればもう早い。それから1ヶ月も経たないうちに夫と別れ、シングルマザーとしての生活をスタートさせた。

「子どものためなら何でもできるという気持ちでした。生活への不安は一切なくて、自分だけの方がやっていけるわ!って感じで(笑)。むしろ離婚を決める前の方が悩んでたと思います。当時は育児に専念していたので家庭が社会のすべてになってたんですよね。こういうときこそ誰かに相談してみることって大事だなと思いました」

 シングルマザーになることを恐れる必要はない。自身の経験からそう気づいたきょんさんは、初めからシングルマザーを選択する道があってもいいのではないかと考えるようになる。

◆第二子を出産、籍を入れず選択的シングルマザーに

 離婚後、第二子となる長男を出産。当時交際していた相手とは籍を入れなかった。

「私は男性と暮らすことに向いてないんだとわかったんです。誰にも縛られず自由に好きなことをやっていたい。でも子どもは大好きなのでもうひとりいて欲しいという気持ちはあったんです。そしたら当時お付き合いしていた彼と意見がマッチングして!選択的シングルマザーとして第二子を出産しました」

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