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ちょっとしたお出かけに大人気のワンマイルシューズ、選び方を間違えている人が多い

日刊SPA! / 2024年4月24日 15時51分

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NIKE「ゴー フライイーズ」。1万6830円。写真は公式HPより

こんにちは、シューフィッターこまつです。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
ちょっとしたお出かけ用に「ワンマイルシューズ」というジャンルがあるのをご存じでしょうか? 散歩や買い物など、昔で言うところの「つっかけサンダル」をよりきちんと歩けるようにした靴といった感じでしょうか。

ここ数年のはやりではあるのですが、「ワンマイルシューズ」と銘打たれた靴は、実はあまりお勧めしません。これらはただ脱ぎ履きがしやすいだけで、室内履きに薄い底がついただけの商品や、近距離でも安全に歩くことが考慮されていないからです。履いている方の足元を見ても不安定そのもので、どこか締まりがなく、歩きかたも非常にだらしない。安物買いの銭失いになるケースも多いでしょう。

たかがワンマイル、されどワンマイルです。ワンマイル=1.6キロ。「ちょっとそこまで」の買い物に紐靴要らずで、シューフィッターの目を通してもまちがいのない「きちんと歩ける」モデルを4つご紹介しますのでご参考に。

◆ワンマイルシューズの代名詞、HOKA「ORA RECOVERY SHOE 2」

HOKAは数種類、ワンマイルシューズを展開していますが、もっとも実績があるのが「ORA RECOVERY SHOE 2」。毎年、夏が始まる前にはたいてい完売するリピーター続出のモデルです。本来はランナーがレースで走り終わった後の移動・回復のための靴なので、片足190グラムと、とにかく軽く柔らかい。脱ぎ履きもラクで、裸足で履いてもソックスあわせでもサマになります。

各メーカーが出しているワンマイルシューズの中でも、最もストレスフリーと言っていいでしょう。アッパーが肉厚なメッシュでできているので、靴というよりはふかふかのソックスに近い。よほどのサイズミスさえしなければ、靴ずれのしようもありません。しかしソールは「攻めすぎないアーチ」がついた極上フィット確定の一体型ソールなので、距離を歩いても疲れることがありません。健康サンダルのように過剰なアーチが付いた靴は、足を過保護にし、動きそのものも妨げるので、かえって疲れてつまずく原因にもなるので危険です。

スリッポンタイプなのでスピードを出して歩くのには不向きですが、リラックスして、のんびり散歩するなら十分すぎる機能とデザインです。ソックスのように伸縮自在なので、幅や甲の高さ・左右の足のサイズ差もかなりの範囲でカバーします。気軽にまるごと水洗いもできるので、汚れも気になりません。今の時期、大型スポーツ店ならたいてい置いていますが、毎年6月くらいには完売するので気になる方はお早めに。

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