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井上尚弥、次戦は無敗の1位グッドマン!尚弥「9月ごろ…」に「ベルトがほしい、絶対やりましょう!」

スポニチアネックス / 2024年5月6日 21時45分

<4団体統一世界スーパーバンタム級TM 井上尚弥・ルイス・ネリ>グッドマン(左)と握手を交わす井上尚(撮影・島崎忠彦)

 ◇プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 王者・井上尚弥<12回戦>WBC1位ルイス・ネリ(2024年5月6日 東京ドーム)

 「モンスター」が「パンテラ(黒ヒョウ)」を狩った!34年ぶりの東京ドームボクシング興行で、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)を6回1分22秒、TKOで下し、4本のベルトを守った。東京ドームで日本人初のメインイベンターとして、日本人にとっての最大のヒールである“悪童”を倒し、元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏の敵討ちに成功。初の世界王座奪取から節目の10年、4万人超の観客の前でボクシング史に名を残す歴史的1勝を挙げた。

 勝利の後のインタビューで尚弥は「こんなにも多くお集まりいただき、ありがとうございました。ここ東京ドームで34年ぶりのメーンイベント、自分自身プレッシャーはあったのですが、みなさんの力が僕のパワーになりました」と語った。

 初回、左を出した尚弥に対し、ネリの左フックがヒット。井上は初ダウンを喫した。これには「みなさん1ラウンド目のサプライズ、たまにはいかがでしょうか」と笑わせた。しかし2回は左フックを逆に当てて、ネリからダウンを奪った。お互いに強打が当たる距離での応酬に東京ドームでは、どよめきと歓声が交錯した。「ボクサーということで、そういうシーンは自分自身、燃えあがるところがあるので、非常にハイテンションで試合をしてました」と話す。

 4回は互いにノーガードで向き合い、挑発する場面もあったが、徐々に、尚弥のパンチがヒットしていった。5回には、再び尚弥が左フックでダウンを奪うと流れをつかんだ。6回には右のパンチがクリーンヒットし、ネリがマットに沈んだ。

 国民の思いを背負って因縁の相手を蹴散らした。尚弥は「この4つのベルトを防衛するという最大のモチベーションを生かして必ず勝ちにいく」と強い覚悟で挑んだ一戦。「あいつは過大評価されている。番狂わせを再び見るだろう」と挑発を続けてきたネリを黙らせた。

 過去に体重超過やドーピング疑惑があり、日本国内無期限停止処分も受けた“悪童”との対戦。ネリが体重超過を犯しながら山中氏を破った18年3月の試合は会場で目撃した。「あくまでこれは自分とネリの戦い。過去の因縁は持ち込まない」と口にしてきた尚弥だが、当時感じたやり場のない怒りを忘れることはなかった。「自分が負けたら日本人がなめられる。負けられない戦い」。引退試合で対戦する可能性もあった山中氏の無念を7年越しに晴らした。

 14年の初の世界王座奪取から10年。数々の偉業を成し遂げてきた尚弥だが、3階級制覇した18年5月のマクドネル戦でも4000人の大田区総合体育館を埋めるのでやっとだった。ただそこからのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)優勝と、2階級での4団体王座統一。拳一つで前人未到の記録を打ち立て、自らの価値を証明してきた。今や多くのボクサーの憧れとなり、追われる立場となった尚弥。「若い選手たちにとって自分がラスボスでありたい」。これからも大きな壁として立ちはだかる。

 90年に東京ドームでタイソンが敗れてから34年、番狂わせは起こさせなかった。この歴史的勝利で井岡一翔(35=志成)に再び並ぶ世界戦22勝目。年内は同階級にとどまり挑戦者を迎え撃つ意向だ。

 インタビュー終盤にはWBOとIBFスーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(26=豪州)がリングに上がった。グッドマンは18勝8KO無敗のパーフェクトレコードを誇っている。尚弥は「次戦、9月ごろ、隣にいるサム・グッドマンと防衛戦をしていきたい。これから交渉をしていきたいと思います」と話すと、グッドマンも「自分もベルトがほしくて、これまで戦ってきた。絶対やりましょう」と応じた。井上尚弥は今後も最強を追い求めていく。

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