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ガンバ大阪・宇佐美がバースデーV弾!サポーターに祝福の大合唱「がめつくお願いしてみました」

スポニチアネックス / 2024年5月7日 6時1分

<G大阪・C大阪>前半28分、先制ゴールを決め祝福を受け雄叫びを上げるG大阪・宇佐美(左)(撮影・後藤 正志)

 ◇明治安田J1リーグ第12節 G大阪1―0C大阪(2024年5月6日 パナソニックスタジアム吹田)

 明治安田J1リーグは各地で10試合が行われ、G大阪はFW宇佐美貴史(32)のバースデーゴールでC大阪とのダービーを1―0で制した。J1通算250試合出場の節目。リーグ戦のこのカードで2019年5月以来10試合ぶりの勝利に貢献した。

 まさに千両役者だ。G大阪のFW宇佐美が大阪ダービーでは2010年以来10年ぶり、自身の誕生日では14年の徳島戦(万博)以来10年ぶりのゴールを挙げ、5年ぶりのダービー勝利に導いて連敗を2で止めた。

 「ボールが来た瞬間に、ゴールしか見えていなかった。(バースデー弾は)思ったよりもいいもんやな、と思いました」

 抜群の嗅覚で、一瞬の隙を突いた。前半28分。相手のビルドアップのミスを逃さずペナルティーエリア手前でボールを奪うと、右に寄せてから右足を一閃(いっせん)。ゴール右に突き刺した。エンブレムを誇示すると、右手で「5」のポーズをつくった。4月28日の鹿島戦で右膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの重傷を負ったDF三浦を勇気づけるため、試合前の練習時に背番号5のユニホームを選手全員が着用。主将として、三浦とともに戦う覚悟も示した。

 背番号7を継承したレジェンドの熱も、宇佐美を奮い立たせた。今季から就任した遠藤保仁コーチが、試合前に初めて選手を前に訓示。「このエンブレムを身に着けて誇りを持って戦おう。今日勝って喜ぶのはあいつら(C大阪)じゃないよ!」とハッパをかけたという。「ついにこの瞬間が来たか」と心を震わせて臨んだ大一番で最高の結果を残すあたり、やはりこの男が継承者にふさわしい。

 試合後にはサポーターからバースデーソングの大合唱で祝福された。「その日に決めて、しかも勝たないとそんな機会はないなと思って、がめつくお願いしてみました」と屈託なく笑った。 (北野 将市)

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