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“令和ロマンに勝ったコンビ”ラパルフェが語る大学お笑いの変化 活躍生み出す学生のつながり

スポニチアネックス / 2024年5月7日 5時33分

「笑学祭2024」の取材に応じ方を組む「ラパルフェ」(左から)都留拓也、尾身智志

 大手プロ「ワタナベエンターテインメント」が大学生を対象に開催しているお笑いコンテスト「笑学祭2024」が盛り上がりを見せている。500組を超えるエントリーがあり、東西で予選大会が繰り広げられている。決勝は6月10日に東京都杉並区の座・高円寺で行われる。決勝のMCを務める「ラパルフェ」がこのほど、取材に応じた。

 ラパルフェは早稲田大学のインカレお笑いサークル「お笑い工房LUDO」出身。在学中は「リレンザ」と名乗り活動を行っていた。2016年には大学日本一を決める個人戦「大学芸会」で令和ロマン(当時は魔人無骨)、ラランドを抑えて優勝。都留拓也(29)は大学お笑いサークルによる団体戦「NOROSHI」の2017年優勝メンバーでもある。

 そんな大学お笑いの中心にいた2人は、学生大会のMCを務めるなど現在も大学お笑いと交流している。尾身智志(29)は「昔はサークルからプロの芸人になる人は少なく、プロに行かずにお笑いの仕事に関わるのがオーソドックスな進路だった。でも最近はプロが増えたし、大学時代からプロに交じってやる子も増えた」と近年の大学お笑い出身者の成功がもたらした進路の変化を語る。「割と年の近い先輩たちで活躍する人が出て、それならやってみようとなりやすくなった」と芸人を進路に選ぶ心理的なハードルが下がっていることも指摘。サークルにも変化が生じており、2人の古巣である「LUDO」では定員を設けるなど入会希望者が殺到。大学お笑い界に一大ブームが到来している。

 大学お笑い出身者がプロになるメリットについて尾身は「大会が盛り上がっているのもあって、結果を残した子は養成所に入った時もお笑いファンにならある程度知られていている。一からやるよりはお客さんにネタを見てもらえる状況があると思います。その時点でかなりアドバンテージになる」と述べる。都留は「経験者は事務所から仕事も振られやすいし、早めに上のレベルの人たちとライブに出られる。レベルアップも早いイメージ」と利点を挙げた。

 実際、近年のNSC(吉本総合芸能学院)首席などにも大学お笑い出身者が目立つ。芸人はつながりを増やすことで露出を増やしていく側面もある職業。そこに大学時代の関係値が生きる。大学時代にしのぎを削った先輩や同期がブレークすることで、再び周りを引き上げていく。今の大学お笑いにはそうした好循環が生まれつつある。

 プロ野球のように大卒即戦力として活躍する芸人も多い一方で、プロになり開花するケースもある。その代表例が「ママタルト」の大鶴肥満(32)だ。明治大学「木曜会Z」出身の大鶴は大学時代は「野球あるある」の漫才をしており、決して目立つ存在ではなかったという。しかし、プロとなり持ちギャグの「まーごめ」が話題に。身長1メートル82、189キロという体型も相まってプロで花開いた。

 大学お笑いの裾野が増えれば、大鶴のように多彩なキャラクターもどんどん増えるだろう。その意味で「笑学祭2024」は新たなスターを発掘する場になる。大学お笑いの隆盛が令和のお笑いシーンにどのような影響を及ぼすのか、注目が集まる。

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