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巨人・長野の優しい気遣い 投球顔面直撃も同期に配慮し平気な顔

スポニチアネックス / 2024年5月9日 5時33分

11年、小野(左)のプロ初勝利球をスタンドに投げるふりをして驚かせる長野

 ◇セ・リーグ 巨人4―1中日(2024年5月8日 バンテリンD)

 巨人・長野の春季キャンプ中の散歩には、小野淳平広報も一緒だった。3学年下だが、09年ドラフト入団の同期。投手出身の同広報には忘れられないことがある。プロ2年目だった11年の宮崎キャンプ。バント練習中に投球を長野の左頬に当ててしまった。

 青ざめていると、長野は「へなちょこボールをよけられなかった俺が悪い」と一切責めなかった。当時開幕1軍入りを目指していた同広報に余計な気を使ってほしくなかったからだ。

 その日の夜、宿舎内の食事会場に誘われた。「僕は食事が全く喉を通らなかったですけれど、長野さんも(かめないから)飲むヨーグルトを5本くらい飲んでいた。相当痛かったはず。本当に救われました」と心から感謝する。自分よりも相手のことを優先する姿は、今も変わらない。(巨人担当・青森 正宣)

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