大谷翔平、DH専任なのに驚異のWAR“10超え”ペース、期待される史上初の偉業「これは恐ろしい」
THE ANSWER / 2024年4月25日 19時33分
■ファングラフス算出のWAR1.6はメジャー2位タイ
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地ナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。6打数3安打2打点で11-2の勝利に貢献した。打率は.371に上昇。OPS1.128、長打率.695など様々な打撃指標でメジャートップに立っている。DH専任には不利とされるセイバーメトリクスの指標「WAR」でも驚異的な数字を残しており、日米ファンに衝撃を与えている。
大谷のバットが勢いに乗っている。打率.371、OPS1.128、長打率.695はメジャートップ。39安打、14二塁打、21長打、73塁打も両リーグ最多だ。圧倒的な打撃がチームにもたらす貢献度は、控えレベルの選手の出場時と比較してどれだけチームの勝利を増やしたかを表すセイバーメトリクスの指標「WAR」でも顕著だ。
米データサイト「ファングラフス」算出の数字は1.6。同僚のベッツ(1.9)に次ぐ2位タイの数字だ。米データサイト「ベースボール・リファレンス」は1.7と算出。こちらは5位タイとなっている。大谷の上位にいるのはベッツやロイヤルズのウィットJr.など二遊間を主に守る選手が中心。守備での貢献度が加算される選手と違い、DH専任の大谷は打者成績しか加味されないため不利と言える。
DH専任の歴代最高WARは、MLB公式サイトによると95年にマリナーズのエドガー・マルティネスが記録した7.0(ベースボール・リファレンス算出)だ。大谷がMVPを受賞した21年と23年はそれぞれ8.9、9.9(同算出)をマーク。両リーグトップの数値だったが、そのうち21年は4.1、23年は3.9が投手としての加算だった。しかし、今季は投手なしでもシーズン換算で10.6近い数値を叩き出している。
1973年にDH制度が導入されて以降、DH専任でMVPに輝いた選手はおらず、大谷には史上初の偉業達成が期待される。X上の日本人ファンも「WARも10を超えるペース。DH専門でこれは恐ろしい」「DHの歴代最高WARが1995年エドマルの7.0らしいからやばすぎる」と注目。米ファンからも「オオタニは守備に就いてさえいないのに(フアン)ソトよりWARが高い」などと驚きの声が上がっている。(THE ANSWER編集部)
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