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「私、終わるな」 米ツアーから国内に戻り…食事も睡眠も変えた河本結が「勝負の年」に復調気配

THE ANSWER / 2024年5月2日 19時17分

国内メジャー今季初戦のワールドレディスサロンパス杯に出場している河本結【写真:Getty Images】

■ワールドレディスサロンパス杯初日

 女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯が茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で開幕。河本結(RICOH)は5バーディー、3ボギーの70で回り、2アンダーで8位と上々のスタートを切った。3シーズン連続でシード権を逃してきたが、今季は開幕から9戦中4度トップ10入りと復調気配。「勝負の年」と定めた25歳は、5年ぶりのツアー通算2勝目の期待もかかる。

 難コースでも乱れなかった。インスタートの11番でボギーを叩き、迎えた130ヤードの13番パー3。河本はティーショットを6メートルにつけてバーディーを奪った。

「(ピン位置が右サイドで持ち球の)フェードで狙いやすかったので、ここは気合を入れて攻めました」

 攻めと守りのメリハリをつけ、16番パー4、18番パー5でもバーディー。後半に叩いた2ボギーの直後はいずれもバーディーを奪うバウンスバックでスコアを作った。

 1998年度生まれの黄金世代で、2018年度の最終プロテストは9位で合格。19年3月にツアー初優勝を飾り、同学年では畑岡奈紗に続いて米女子ツアーに出場権を手にした。だが、再び国内を主戦場にしてからは低迷。今季はツアー最終予選会(QT)で4位になり、前半戦の出場権を獲得した。

「ここで戻って来られないと『私、終わるな』と思っていました。今年が勝負の年。オフから『ゴルフ100%』で生活してきました」

■取材中に感極まる場面も「私が頑張って…」

 食事は栄養士をつけて徹底的に管理。コンビニには行かず、添加物も排除している。睡眠時間は逆算して十分に確保し、スマホの使用時間も重要な連絡を除いて1時間半に制限。「それで疲労がなくなり、朝は毎日同じゼロでスタートできるようになりました」

 生活改善が結果にもつながり、今季は9戦中4度のトップ10入り。前週のパナソニックオープンレディースでも優勝争いを演じた。

 国内男子ツアーで活躍する弟・力はこの日、中日クラウンズ初日で6位と好発進。今季は予選通過がなく苦戦していた弟の頑張りを知り、河本は感極まった。

「何か嬉しい……。自分よりも弟が心配だった。楽しそうにゴルフをやってもらいたいです。楽しそうにして予選落ちするなら、私が頑張って稼ごうという感じです」

 首位の佐久間朱莉とは3打差。難コースゆえに、好発進でも展開が見えない状況だが、河本は胸を張る。

「勝ちたいですけど、たくさんの人が笑顔になってくれたり感動してくれたりすることが一番の幸せです。上位で良いゴルフを見せて『ゴルフって面白いな』『プロってすごいな』と思ってもらいたいです」

 プロ魂にあふれる25歳は、ギャラリーを魅了しながら、真のカムバックを掴みにいく。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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