世界の絶賛が吹き荒れた井上尚弥のネリ逆転TKO 世界最権威リング誌「記念碑的な番狂わせ起こらず」
THE ANSWER / 2024年5月6日 23時22分
■海外メディアから相次ぐ賛辞
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)がWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ちした。34年ぶりに開催された東京Dボクシング興行。過去にドーピング騒動や体重超過を起こし、日本と因縁深い悪童を成敗した。初回にまさかのプロ初ダウンを喫してからの完勝劇に海外メディアから絶賛が吹き荒れている。
初回、左フックを顎に食らい、まさかのプロ初ダウンを喫した井上。直後はロープに詰められたものの、すぐに冷静さを取り戻した。2回はネリの打ち終わりに狙いすました左フックでダウンを奪い返し、挑戦者を見下ろした。5回終盤にはロープに詰められたが、左フックで2度目のダウンを奪取。6回には連打で3度目のダウンを奪い、レフェリーストップ。終わってみれば、4万人の観衆の前でモンスターの強さが際立つ完勝劇だった。
この試合は海外でも注目度は高く、世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」は名物編集長ダグラス・フィッシャー氏が自ら筆を執り、「ナオヤ・イノウエがダウンを耐え抜き、ルイス・ネリを6回でKO、スーパーバンタム級の4団体統一王座を守る」と題した記事を掲載した。
「ナオヤ・イノウエはスーパーバンタム級4団体統一王座の初防衛戦の開幕ラウンドでショッキングなノックダウンを喫した。ほぼ非現実的な光景で、世界中のボクシングファンにすぐさまタイソン―ダグラス戦のフラッシュバックを引き起こした」と初回のダウンに驚きを隠さなかった。「しかし、ザ・モンスター(井上の愛称)の下では、記念碑的な番狂わせは起こらなかった」と巻き返した強さを称えた。
また、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「“ザ・モンスター”が持ち直してメキシカンの敵をノックアウトし、タイトルを守る」とのタイトルで掲載。「イノウエはラウンド1でキャリア初のノックダウンを喫したが、それは残りの試合を通して彼に火をつけただけだったようだ」と1回からの逆転劇を伝えた。
「この勝利は、イノウエの高まり続ける(そしてどんどん伝説的になっていく)伝承をさらに加えるものだ。プロわずか6戦目で初の世界タイトルを獲得してから、31歳のイノウエは2つの階級で4団体統一を成し遂げるなど、4階級を制覇するところまで来た」などと賛辞を惜しまなかった。
さらに、ボクシングが盛んな英国でも反応が相次ぎ、英衛星放送「スカイスポーツ」は「ナオヤ・イノウエが衝撃的なダウンを乗り越え、6回にルイス・ネリをノックアウトする」「イノウエがキャリア初のダウンを生き延び、ネリを3度ダウンさせ、破壊的なKO勝利を収める」などと報じた。
英公共放送「BBC」は「イノウエが東京でネリに反撃して寄せ付けず」と報じた。「キャリア最初のダウンは無敗のイノウエに火をつけただけで、彼は東京ドームのファンの前でネリを圧倒した」「無敗記録を27勝0敗に伸ばし、全階級における世界最高のボクサーとしての主張を高めたイノウエによる素晴らしくエンターテイメント性溢れるパフォーマンスだった」などと絶賛した。
プロ初ダウンというアクシデントがあってなお、世界のモンスターはまた一段と評価を高めたようだ。(THE ANSWER編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ネリ崩落の「稲妻ダブルフック」「劇的な方法でダウン」 メキシコ報道でも井上尚弥に称賛目立つ
THE ANSWER / 2024年5月7日 18時3分
-
井上尚弥に「Hahahaha!」 米ESPN実況席が緊迫の試合中に爆笑したワンシーン「見てください!」
THE ANSWER / 2024年5月7日 8時13分
-
完敗ネリの地元メキシコメディアは井上尚弥に絶望「勝利を予感させたが…」「怪物が世界最強と証明」
THE ANSWER / 2024年5月7日 4時33分
-
ネリ 大ブーイングの中で尚弥から初ダウン奪うも…6回TKO負けで34年前の再現ならず
スポニチアネックス / 2024年5月6日 21時30分
-
井上尚弥、ネリ相手に「判定決着」と見る識者の警告「文字通り最大の挑戦。番狂わせの可能性」
THE ANSWER / 2024年5月4日 19時33分
ランキング
-
1レーバークーゼンが歴史的快挙!ドイツ1部史上初シーズン無敗優勝達成 クラブ初の“欧州3冠”へ弾み
スポニチアネックス / 2024年5月19日 0時28分
-
2宮田笙子、NHK杯13年ぶり3連覇で初五輪切符 岸里奈、岡村真、中村遥香が五輪代表決定
スポーツ報知 / 2024年5月18日 16時12分
-
3巨人・坂本勇人「いい感じで打てました」 “ミスター超え”187度目猛打賞
スポニチアネックス / 2024年5月18日 19時32分
-
4大谷翔平、メジャー8冠→5冠に後退 4の0で2試合ぶり無安打…リーグでは7冠
Full-Count / 2024年5月19日 12時38分
-
51014億円男・大谷翔平が生んだ“今季最高”の光景 米国でも話題沸騰「大金が支払われた理由」
THE ANSWER / 2024年5月18日 19時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください