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家計の袋分け管理の効果とは? 袋分け管理を成功させるコツ

LIMO / 2019年12月31日 16時20分

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家計の袋分け管理の効果とは? 袋分け管理を成功させるコツ

消費増税や給与所得控除の減額など、増税続きで家計の負担が増している今、家計管理の必要性を今まで以上に感じている方も多いのではないでしょうか。

ますます重要になる家計管理

会社員や公務員の納税額に大きく関わる給与所得控除は、段階的に収入基準と控除上限額が引き下げられており、2017年には「年収1000万円超の場合は220万円が上限」に変更されました。さらに、2020年には「年収850万円超の場合は上限額が195万円」に変更されるため、年収850万円超の人の納税額が大幅に上がります。

これまで世帯年収が高く家計に余裕があった世帯でも、今までと同じようなお金の使い方をしていては一気に家計が赤字になる恐れがあり、どの世帯でも家計管理がより重要になってくるでしょう。

家計管理にはさまざまな方法がありますが、その中に「袋分け管理」という家計管理方法があります。袋分け管理は、とても簡単で効果的な管理方法なのですが、成功させるにはちょっとしたコツが必要です。せっかく始めたのに効果が出なかった、続けられずに途中でやめてしまった…ということがないように、袋分け管理のコツを見ていきます。

家計の袋分け管理とは?

袋分け管理とは、給料が入ったらそれを「食費」「交際費」「水道光熱費」「家賃」「保険料」など、支出項目別に袋に分けて管理するという家計管理方法です。仕分け用の袋は封筒やビニールポーチなど何でもよいので、大変な準備は必要ありません。

食費は5万円などあらかじめ予算を決めて袋に入れて管理するので、予算オーバーしにくくなり赤字家計の改善につながります。また、「今月の食費は残りいくら」と目に見えてわかるので、自然と節約意識が働くようになるのもメリットです。

誰にでも簡単に始められて、家計改善や節約効果も高い袋分け管理ですが、初心者が失敗しやすいポイントがあります。

袋分け管理初心者にありがちな失敗とは

新たな家計管理方法を取り入れるときには、「うまく管理できるようになろう」「1年間で○○円まで貯金を増やそう」と気合いが入るものです。

このときに、袋分け管理初心者に多い失敗が、気合いを入れすぎて予算をかなり細かく分けてしまうことです。たとえば、「食費」と「日用品費」を個別に袋分けしたとしましょう。すると、スーパーで食材を買ったついでに安売りのトイレットペーパーも買おうと思ったときに、別々の袋から支払わなくてはなりません。

もし食費からトイレットペーパー代を立て替えたとしたら、あとで日用品費の袋から食費の袋に予算を移動する必要があります。考えただけでうんざりしてきませんか?予算を細かく分けすぎた結果、こういった面倒な処理が毎日のように発生して、「袋分けって面倒くさい!」と挫折につながるのです。

家計の袋分け管理を成功させるコツ

せっかくきちんと家計管理をしようと袋分け管理を始めたのに、途中でやめてしまってはもったいないですよね。袋分け管理は家計改善や節約にとても効果的な方法なので、長く続けられるように、成功のコツを見ていきましょう。

袋分け管理のコツ①:予算はざっくり分けることから始める

前述の通り、予算を細かく分けすぎると途中で挫折しやすくなります。食費や日用品などに使うための「生活費」、家賃や水道光熱費を払うための「固定費」程度にざっくり分けることから始めましょう。

ただし、夫婦のお小遣いや子どもの習い事の月謝などがある場合は、生活費や固定費に混ざらないよう袋を分けたほうが管理しやすくなります。

そして、袋分け管理に慣れてきたときに、もう少し細かく各支出項目別に袋分けしていけば、節約効果をさらに高めることができるでしょう。

袋分け管理のコツ②:貯金用の袋は作らない

貯金用の袋を作って手元に保管すると、「今月は出費が多くて食費が足りなさそう」などという時に、ちょっとだけならいいか…と手をつけやすくなります。

1度手をつけると心理的なハードルが下がり、毎月のように貯金から補てんするという悪循環に陥る可能性もあるので、貯金は袋分けせずに貯金用の口座に保管しましょう。

定期預金など資金を引き出しにくい口座に、給料が入ったら自動的に資金が移動されるようにしておくと、さらに貯金が増えやすくなります。

袋分け管理のコツ③:予算を1週間分ずつに分ける

家計管理が苦手な人は、せっかく袋分けしても月の前半でほとんど使ってしまい、後半に予算が足りなくなりがちです。その結果、貯金から補てんする、クレジットカード払いに頼るなどすると、袋分け管理の意味がなくなってしまいます。

このような事態を防ぐには、予算を1週間分ずつ袋分けするのが効果的です。例えば、生活費として1カ月15万円の予算を組んだとしたら、それを4等分して3万7500円ずつ袋分けしましょう。

そして、袋に「第1週」「第2週」などと記入して、1週間その予算内で生活するよう徹底すれば、月の前半で予算を使い切ることがなくなります。

おわりに

袋分け管理のコツはつかめたでしょうか。袋分け管理はうまく活用すれば家計改善や節約にとても役立つ方法です。増税や税制改正などが続く今、ますます家計管理は重要になってきています。まずは簡単に袋に分けることから始めてみてはいかがでしょうか。

【参考資料】「No.1410 給与所得控除(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1410.htm)」国税庁

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