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「君たちはどう生きるか」アカデミー賞へ虎視眈々 北米首位デビューで宮崎駿ファンの期待に応える

東洋経済オンライン / 2023年12月11日 13時15分

今後発表されていく数々のアワードでも、おそらく最も強豪のライバルは、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』だろう。2018年に公開された同シリーズの前作『スパイダーマン:スパイダーバース』も、ディズニー、ピクサーを制してアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞した。斬新でユニークなビジュアルを持つこの2作目も、RottenTomatoes.comで95%の批評家、94%の観客から評価されている。ただ、3部作の真ん中で、話が次に続く形で終わることは、若干ハンディキャップになるかもしれない。

ほかに健闘しそうなのは、この部門の常連であるディズニーの『ウイッシュ』、ピクサーの『マイ・エレメント』に加え、セス・ローゲンが手がけ、声のキャストに初めてティーンエイジャーたちを起用して新鮮さを吹き込んだパラマウントの『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』、新海誠監督の『すずめの戸締まり』など。

アメリカの批評家受けはあまり良くなかったが爆発的にヒットしたイルミネーションの『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、北米公開が今月22日で、投票者に向けた試写を回すのが出遅れた感のある、やはりイルミネーションの『FLY!/フライ!』、ドリームワークス・アニメーションの『Trolls Band Together』も、候補入りを狙う。また、毎回積極的なアワードキャンペーンを展開するNetflixには、『チキンラン:ナゲット大作戦』『ニモーナ』がある。

評判が良くても必ずしも受賞につながると限らないのが、賞の難しいところ。全世界から尊敬される巨匠が、最後にまた大きな賞を手にすることになるのか、注目だ。

猿渡 由紀:L.A.在住映画ジャーナリスト

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