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腰に激痛走る!その原因は「寒暖差」だった衝撃 デスクワークで運動不足の人が「乗り切るコツ」

東洋経済オンライン / 2024年3月2日 7時30分

仕事中に腰の痛みを感じる。その原因は寒暖差にあるかもしれません(写真:kou /PIXTA)

最高気温が20℃を超えたと思ったら、1桁の日も。晴れたり、雪や冷たい雨が降ったり、強風が吹いたり……。このところの気候の変化で体調を崩す人が続出しているらしい。特に今、注目されているのが「寒暖差腰痛」だ。気温の変化と腰痛の関係や、対処法について、気象病に詳しいせたがや内科・神経内科クリニックの久手堅(くでけん)司さんに聞いた。

千葉県在住の会社員A子さん(40代)は、2月中旬、トイレの便座から立ち上がったときに腰に激痛が走った。「これは、やばい」。

【図表】隙間時間でできる「寒暖差不調」体操

これまで腰痛を患ったことはなく、今回が初めての経験。痛みが落ち着いたところで近所の整形外科で診てもらったが、X線(レントゲン)では異常なし。

寒暖差で腰に激痛が走る

医師から処方してもらった痛み止めで痛みはだいぶ治まったものの、1週間ほどは腰に手を当てて、よぼよぼと歩くのがやっと。リモートワークだったのが幸いだった。

そんなとき、たまたまテレビを見ていると、ある話題に目が釘付けになった。

「私の腰痛はこれが原因だ!」

テレビで特集を組んでいたのは、「寒暖差腰痛」だった。

寒暖差腰痛とは、その名の通り、1週間、あるいは朝昼晩の気温の変動が大きいことが原因で起こる腰痛だ。

久手堅さんは、自身のクリニックで寒暖差腰痛を含めた気象病や、寒暖差疲労の外来を設けているが、今年は例年と状況が少し違っていると話す。

「例年、1月から2月の時期は気温が低いので寒さは感じるものの、どちらかというと寒暖差、つまり気温の変動はあまり大きくない。そのため、通常は外来に来る患者さんが減るのですが、今年は例年の2倍まではいかないものの、受診者数は増えています」

その理由として考えられるのが、2月の異常気象だ。東京都では夏日に近い23.7℃を観測した日があったかと思えば、最高気温が4.0℃にしか届かない日もあった。寒暖差は20℃にも及ぶ。

冬から春に向かう時期は、三寒四温といって暖かい日と寒い日が交互に訪れ、徐々に春めいていくが、今年はそれが前倒しになり、かつ例年にないほどの温度差があった。「この気温差に体が追いつかなくなった結果、不調が出る人が増えているのではないか」と久手堅さんは推測する。

寒暖差腰痛は、体の冷えが関係している

寒暖差による不調には、頭痛、めまい、疲労など、いろいろなものある。外来を受診する患者で最も多いのは、倦怠感やだるさ、疲れが抜けないといった症状だが、次に多いのが、腰痛や肩こり、首こりといった筋骨格系に関係する症状だという。

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