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「人と話さない」と"記憶系"の働きが鈍くなる脅威 脳を活性化させるためにいますぐできる対策は

東洋経済オンライン / 2024年3月12日 15時0分

そこまでの状況ではなくても、今の時代は「記憶系」が働きにくいようです。とくに悪影響を及ぼしているのが、スマホです。

スマホからは、つねに大量の情報が流れています。YouTubeやLine、TikTokなど、実に膨大な情報があふれ出しています。

それを漫然と見ているだけだと、「入力系」と「ワーキングメモリ」までは情報は行きますが、「記憶系」までにはたどり着かないまま、情報が素通りして行ってしまいます。まったく記憶に残らないまま、どんどん忘れていくのです。

なぜかというと、そこに記憶をつなぎとめる「言葉」が介在しないからです。

電車に乗っていると、誰もがスマホだけを無言で見つめています。あれだけ大勢の人がいるのに、周囲のことはまったく気にもとめません。スマホの中で繰り広げられる世界だけに、一言もしゃべらずに没頭しているのです。

脳は眠っている状態

もし彼らの脳内を診断したら、きっとワーキングメモリの「思考系」と「理解系」以外の脳はほとんど働いていないはずです。まさに眠っているような状態ではないでしょうか。

ここで、脳を活性化させることができるのが、「言葉」です。

本来ならスマホの情報をもとに、周囲の人と感想を言い合ったり、雑談すれば記憶に結び付くわけです。でも、電車の中ではそれもできません。

そこで、ひとり言の出番です。スマホを見ながら何かしらひとり言をつぶやいてみるのです。声に出すのがはばかられるのであれば、頭の中で言うのでも構いません。

海馬は、言葉に刺激されます。すると「記憶系」が働き出し、脳がようやく働き出すことができるはずです。

加藤 俊徳:医学博士/「脳の学校」代表

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