1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

老後の住まい「住み替え」成功と失敗のリアル 想定外の「自宅が売れない」「新居でトラブル」

東洋経済オンライン / 2024年3月16日 18時0分

内装やキッチンなどの水回り以外にも、屋根、外構(エクステリア)、外壁などの修理修繕にお金がかかり、購入後の出費が気になるというのが共通の理由でした。

引き渡しの期日は迫っています。ストレスのたまる局面ですが、幸いにも、住宅ローンは完済しています。「買い替え特約」もあり、買い替えを断念する道もありましたが、2人は新居での新しい生活を選ぼうと決意しました。

そこでTさんが行ったのは、販売価格の大幅値引きと、複数の買取業者への査定依頼です。結果、一番条件の良い買取業者を選んで売却することに。

一般的に買取業者の買取価格の相場は、市場価格の60~80%。Tさん宅の市場相場は2500万円ほどだったので、買取価格は1800万円になりました。

売買代金は、契約して1週間後には支払われたそう。仲介手数料も不要でした。

欲を出せばもっと高く売れたかもしれないけれど、売却活動が長引く心労を考えればいい妥協点だったと考えているそうです。

住み替えがうまくいかないことも

【住み替え失敗例】
「買い先行」で大失敗! 自宅マンションが旧耐震基準のため売れず、旧居の維持費と新居のローン支払いに四苦八苦

61歳のSさん夫婦は、定年後に今住んでいるマンションを売って駅のそばに建つタワーマンションを購入しようと計画しました。退職金と貯金、自宅を売った資金があればローンを組まずに買える計算です。

Sさんの自宅マンションは3LDKで82㎡と広く、過去にリノベーション済み。ところが、築44年という点が思わぬネックになりました。

「テレワークできる広い部屋を探している」という買い手候補が現れたときのこと。もう一歩で正式に契約……という段階にまできて、「旧耐震基準」のため担保割れで買い手が希望していた額のローン審査が通らなかったのです。

さらに、耐震基準適合証明書が発行されず、住宅ローン控除も使えないそう。この契約はやむなく流れました。

Sさんは仕方なく、新居を住宅ローンを組んで購入。再雇用のため収入はかつての6割ほど。年齢的にも完済時年齢を考えると20年は借りられません。

ありったけの貯金と退職金を頭金にして、なんとかローンを組めました。結局、旧居と新居両方の維持費、新居のローン返済が家計を圧迫。今は、旧居を大幅値下げし、買い手がつくのを待っているそうです。それでもダメなら買取業者に買い取りを打診する予定だといいます……。

【住み替え失敗例】
一戸建てからペット可マンションに引っ越ししたものの、ペットトラブルに巻き込まれる

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください