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大学生と企業が手を組んだキャンピングカーの姿 学生がデザインを担当、限定7台で販売が決定

東洋経済オンライン / 2024年3月16日 12時30分

京都精華大学、株式会社キャンピングカーランド、株式会社レクビィによる連携事業「キャンピングカー制作プロジェクト」に参加した4名の学生と、完成した新型キャンピングカー「アコロ」(筆者撮影)

近年、ますます人気が高まっているキャンピングカー。なかでも、トヨタの商用バン「ハイエース」をベースに、ベッドやキッチンなど、装備を必要最低限とし、外観をほぼノーマルのままにしたモデルは、広い居住空間を持ちつつも、運転が楽なことで幅広いユーザーから支持を受けている。

【写真で見る】大学生がデザインを担当した新型キャンピングカー「アコロ」を詳しく見る

そんなハイエース・ベースのキャンピングカーを、京都精華大学(京都府京都市)の学生がデザインなどを担当。それをもとに製造された新型モデル「アコロ」が、「ジャパンキャンピングカーショー2024(2024年2月2~5日、千葉県・幕張メッセ)」で披露された。

キャンピングカーの製造・販売を手がけるキャンピングカーランド(愛知県日進市)、キャンピングカービルダーのレクビィ(愛知県瀬戸市)、そして京都精華大学の連携事業「キャンピングカー制作プロジェクト」で生まれたのがアコロというモデルだ。約20名の大学生がさまざまなアイデアを出し合い、それを具現化。限定7台で販売も行うというこのモデルが、いったいどんな仕様に仕上がっているのか、会場で取材してみた。

プロジェクトの背景

京都精華大学は、1968年に創立された比較的新しい大学で、現在は国際文化学部、メディア表現学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部の5学部を擁する。主にデザインや建築、ゲーム、アニメ、映像、教育などの業界へ進む人材を育成していることが特徴だ。

そんな同大学では、在籍する全学部の学生が履修可能な共通教育科目「社会実践力育成プログラム」を行っている。これは、約50種類の地域や企業などとの連携プログラムを用意し、学生が社会実践力を身につけることを目的とするもの。今回製造された新型キャンピングカーのアコロは、その一環となる「キャンピングカーの新しいデザイン提案」という授業から生まれた。

同校で初の試みとなる当授業には、前述のとおり、キャンピングカーランドとレクビィが参画した。発端は、2社が京都精華大学へキャンピングカー制作プロジェクトという連携事業を提案したことだ。これは、学生たちへデザイン案などを出してもらい、それをもとに、創業40年を誇る老舗ビルダーのレクビィがモデルを製造。販売のプロであるキャンピングカーランド各店舗(埼玉、名古屋、岐阜、京都)で発売するというものだ。

企業も学生の発想に注目する

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