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大学生と企業が手を組んだキャンピングカーの姿 学生がデザインを担当、限定7台で販売が決定

東洋経済オンライン / 2024年3月16日 12時30分

さらに、レクビィが実用新案を持つオリジナルの「フロントダイネットマット」も装着(オプション)。これは、運転席と助手席の背もたれを倒して装着するソファ。前向きにした2列目シートとの間に着脱式のテーブルを設置すれば、対面式のダイネットにすることができる。ほかにも、室内の右側後方にはコンパクトなキッチンも搭載。付属するスルータイプのシャワーヘッドは、リアゲートを開ければ車外での水利用も可能だ。

アコロでは、そうしたベース車両の基本装備を継承しつつ、シート生地をオリジナルに変更し、前出のグラフィックを施している。また、映像が映し出せるプロジェクターとスクリーンも採用。学生たちによれば「映画館のようにしたい」といったアイデアを採り入れたものだ。また、付属のベッドマットやテーブルは、車外にセットすることで、晴れた日に大自然をより堪能できる工夫も施している。

学生のアイデアと制作に携わった感想

アコロの価格(税込み)は、サイドオーニングや外装のオリジナルデカールなどのオプションが付いた展示車の場合で、732万1600円。前述のとおり、キャンピングカーランドが限定7台で販売を手がけている。

なお、会場にいた学生4名に、今回のプロジェクト参加について感想を聞いてみたところ、異口同音に「とても面白かった」という。きっと、今までにない多くの体験をしたからだろう。とくにデザインが決まる前にアイデアを出し合った際には、さまざまな意見が飛び出して、楽しかったようだ。たとえば、「コタツ」。たしかに、コタツ仕様のキャンピングカーというのは、あまり採用例はないだろうから興味深い。この案は、残念ながら不採用となったが、そうした既存の概念にとらわれない斬新なアイデアがいくつも出されたという。

今回のプロジェクトは、2024年以降も続くかどうかは未定。また、この授業で、キャンピングカー業界へ進む人材が生まれるかどうかもわからないが、それよりも、重要なのは「自由な発想を持つ大切さ」を学んだことではないだろうか。どんな業界に進もうと、固定観念にとらわれず、その時々の状況に応じたアイデアを生み出し、道を開拓していくことは必要だと思う。学生たちが、今回の経験を、これからの人生にどう活かし、どのように成長していくのかが興味深い。

平塚 直樹:ライター&エディター

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