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大学生と企業が手を組んだキャンピングカーの姿 学生がデザインを担当、限定7台で販売が決定

東洋経済オンライン / 2024年3月16日 12時30分

キャンピングカーランドとレクビィの主な目的は、Z世代の若い学生たちへキャンピングカーを普及させること。また、従来とは異なる新しい発想のモデル開発などを目指したという。一方、制作系の学部が主となる京都精華大学としても、学生たちにデザイン開発や商品のマーケティング、販売方法など、キャンピングカー業界ならではの貴重な体験をさせられるということで、3者のコラボレーションが決まった。

2023年6月~7月、5回にわたって開講された授業には、デザイン学部プロダクトデザイン学科の2年生を中心に、デジタルクリエイションコース、メディア表現学部など複数の学部から約20名が参加。キャンピングカーに関する基礎知識を学んだあと、1人ずつ企画案のプレゼンテーションを行い、それらをもとに、グループごとに選出案を制作した。

その後、7月末には、連携事業に参画するキャンピングカーランドやレクビィの担当者に向けて、デザイン案などの最終プレゼンを実施。その提案をもとに製造されたのが、今回ショーに展示したアコロだ。

新作キャンピングカー「アコロ」の概要

アコロのベース車両は、トヨタ・ハイエースのロングバン・ワイドボディ・ミドルルーフで、ボディサイズは全長4840mm×全幅1880mm×全高2100mm。外装は、ほぼノーマルと同寸だ。

学生たちが考案した車両のコンセプトは、「遊び心」をキーワードに、老若男女問わずキャンピングカーを楽しめる車両。とくに従来キャンピングカーのメインユーザーではない女性も意識したという外観には、青やオレンジで構成されたポップなグラフィックを採用している。

また、明るい雰囲気を意識したという内装にも、外装とマッチさせたカラフルなグラフィックを投入。これらの模様は、実際に学生たちのアイデアによるもので、会場のブース担当をした学生いわく、「(ゲームの)テトリスをオマージュした」のだという。さらに、車名のアコロも「遊び心をもじったもの」で、ロゴも含めて学生らが発想し、デザインも手がけた。

各装備は、レクビィが販売を手がける「ホビクルオーバーランダーW」をベースとしている。ベースモデルの主な特徴は、3人掛けの2列目シートを、走行中は前向き、停車時にダイネットとして使う場合は後ろ向きにできるタイプに変更していること。また、また、フラットにして付属のベッドマットと組み合わせれば、室内全体をフラットな就寝スペースにでき、最大3名がゆったりと横になれる。なお、ベッドサイズは2100mm×1300mm(一部1500mm)だ。

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