「WR-V」対「ヤリスクロス」最新&売れ筋SUV比較 手頃なサイズ感と価格が魅力の2台にある違い
東洋経済オンライン / 2024年3月21日 12時30分
近年、需要が伸びているコンパクトSUV市場へ、本田技研工業(以下、ホンダ)が2024年3月22日より新型「WR-V」を投入する。メーカー各社がさまざまな車種をリリースする同ジャンルには、同モデルのライバル車も数多い。そんななかで、とくに強敵となりそうなのがトヨタ自動車(以下、トヨタ)の「ヤリスクロス」だろう。
【写真で見る】トヨタの大人気コンパクトSUV「ヤリスクロス」と、ホンダが250万円以下の低価格帯で販売した新型コンパクトSUV「WR-V」をチェックする
2020年の発売以来、好調な売れ行きをみせ、コンパクトSUVシーンを牽引する代表格の1台といえるのがヤリスクロス。しかも、2024年1月には一部改良を受け、外観や安全運転支援システムなど各部の熟成を図り、より商品性をアップさせている。
果たして、新型WR-Vは、強敵ヤリスクロスに対し、どのような優位性を持ち、どのようなユーザーに最適なのだろうか。両モデルを比較することで浮き彫りにしてみる。
ホンダの新型SUV「WR-V」について
新型WR-Vは、ホンダがインドで生産・販売する「エレベイト(ELEVATE)」の国内仕様車だ。外観は、大型のフロントグリルやスクエアの分厚いボディなどにより、SUVらしいタフなフォルムを採用。クラストップレベルの広い荷室空間を持つことや、200万円前半~250万円以下という比較的リーズナブルな価格帯などが主な特徴だ。
ラインナップには、エントリーグレードの「X」、中級グレードの「Z」、上級グレードの「Z+」という3タイプを用意。いずれも1.5L・ガソリン車の2WD(FF)のみという割り切った設定となっている。そのぶん、価格(税込み)は、Xで209万8800円、Zが234万9600円、Z+が248万9300円と、全タイプを250万円以下に設定する。
一部改良で新しくなったトヨタ「ヤリスクロス」
対するヤリスクロスは、コンパクトハッチバック車「ヤリス」のSUV版だ。外観には、ヤリスが持つ凝縮感を継承しつつ、フロントビューや前後フェンダーなどに立体感を出すなどで、よりSUVらしさや精悍なイメージを強調している。
2024年1月17日に発売されたヤリスクロスの一部改良モデルでは、アッパーグリルのパターンを変更し、より力強さを加味した顔付きとなっている。また、運転席と助手席の間には、フロントソフトアームレストも採用。コンソールボックス付きとすることで、快適性や利便性を向上している。
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