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たらスパの爆食で高校生を襲ったまさかの"激痛" 近所の医者が彼に下した「意外な病気」の正体

東洋経済オンライン / 2024年3月31日 11時50分

ところが、よくなるどころではなく、2日ほど経つと今度は右足の親指が腫れてきた。「ひざと同じような鈍い痛みで、とても不快でした」と鈴木さん。ひらめくものがあったのか、今度はなぜか近くの内科を受診した。

そして、内科医にひざと足指を見せた。医師は「あっ、これ痛風だね!」。――まさかの診断名だった。

「『えーっ!?』と、声を出して驚いたのを、今でも覚えています」と鈴木さん。

なぜ、誰もが認める健康的な生活をしていた彼が「痛風」になったのか。医師から食生活について聞かれた鈴木さんには1つ、思い当たるふしがあった。「たらスパです」。

「実は、好きな食べ物や飲み物があると、そればかりを続けるクセが小さい頃からありました。実はランニングを始めた時期から、たらスパのうまさにはまり、毎食欠かさず食べるようになっていたんです」

その量は誰もが驚くほどで――。

「学校から空腹で帰ると、まず『たらスパ』を一皿。ランニングをした後の夜ごはんにも『たらスパ』、週末には昼ごはんでも食べるので、1日3食ということもありました。学校に持っていくお弁当にもほぼ毎日入っていました」

たらこのスパゲッティあえ

鈴木さんによると、このたらスパはレトルトではなく、母親が作ってくれた自家製。スーパーマーケットで買ったたらこだが、その量が半端ない。
「『たらスパ』というより、『たらこのスパゲッティあえ』みたいな感じでしたねー」。

鈴木さんの母親は料理が得意だったという。

「だから、私の『食べたい』というリクエストに応じて、毎日、作ってくれていたんです」

まさに親心だ。しかも、走った後のたらスパは最高にうまい。

「いくら食べても、そのぶん毎日走っているし、健康に影響があるなんて思いませんでしたね」

しかし、医師は「原因は間違いなくたらスパです」と断言した。「痩せていても、若くても、食生活によっては痛風になる人がいます」と。ちなみに、その医師も30代くらいで若かったが、「あ、僕も痛風です。まあ、この通り、太っていますけどね、ははは」と笑っていた。

鈴木さんは、医師からたらスパをしばらく禁止することと、薬(痛風の治療薬)を服用し、水をたくさん飲むように言われた。その結果、「痛みも腫れも数日できれいに消えた」という。

「実は、診察時に痛風と聞いた瞬間、痛みが2倍くらいになったんです。帰りは歩くのもやっとでした。たらスパ熱はこの一件以来、急激に冷めてしまいました。飲み会ではウケるネタなので語り続けていますが、食事のバランスには気を付けているので、以後、発作は起こっていません」

総合診療医・菊池医師の見解は?

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