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「実はプライドが高い?」子どものメンタル育成法 12歳までの環境が大きく影響する

東洋経済オンライン / 2024年4月10日 15時0分

そもそも「すごい」「えらい」という言葉は非常に抽象的で、あいまいなものです。

何に対して「すごい」のかが伝わらないので、いわれた子どももピンと来ないのでしょう。

ここまでお話ししてきたように、具体的にプロセスに気づき、ほんの少しの成長を伝えましょう。

たとえば「昨日、宿題がんばってやってたよね。必死で机に向かってるの見て、すごいなーって思ったんだよね」といってあげる。

どんなささいなことでもかまいません。

漢字ドリルをやっていたら、「あれ、漢字の線が今日は濃くなって、読みやすくなったね。1文字1文字を、ていねいに書けるようになったんだね。すごいね」といった具合です。

要は「すごいね」の前に、何に対してすごいのか伝えてあげることです。

ただほめればいいと、「すごいね」「えらいね」などと言葉で伝えても、プロセスを見ていないことは、子どもにはちゃんと見抜かれています。「お母さん、適当にほめているな」と、わかっていますよ。

お母さん、お父さんがちゃんと見てくれていると実感できると、子どもの自己肯定感は上がっていきます。

親のボキャブラリーも試されるので、最初はちょっと大変かもしれませんが、大切なのは、子どもに「ちゃんと見ているよ」と伝えることです。

子どもは、ていねいに見てもらいたい生きものだということを認識しましょう。

もちろん忙しいときは、ざっとしか見られないこともありますし、本当はまったく見ていないこともありますよね(笑)。でもいいんです。ここは少しだけテクニックを使いましょう。

子どもにはナイショですが、「ていねいに見ている」ふうなことを伝えられれば十分です。仕事で疲れていても大丈夫。伝えるときだけ、少しだけやさしく、明るい笑顔で「このドリル、前回より濃く書けててすごいね」といってみる。

それだけで子どもはうれしそうにしますし、親子関係ももっとよくなるはずですよ。

そんなに大げさに考えなくても大丈夫です。具体的に伝えることを意識していくだけ。そして、いちばん大切にしてほしいのは、やさしいトーンと明るい雰囲気です。

必要なのは自己決定する力

子育てのゴールは子どもの自立です。そしてその子が自分の人生の主人公となって生きていけるようになることです。

そのために必要なのは、子どもを自分の思い通りに動かす言葉ではありません。子どもが自分で決めて行動できるようにうながす言葉です。

わかりやすい例では、「ごはんだから、もう片づけて」ではなく「そろそろごはんだけど、どうする?」というような問いかけです。

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