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グラドル界を席巻「PPE」弱小事務所"勝利の戦略" 令和に飛躍した「よきゅーん」の経営者思考

東洋経済オンライン / 2024年4月21日 12時1分

ロジカルに自身の“経営論”を明かしてくれたよきゅーん(撮影:梅谷秀司)

えなこ、東雲うみ、篠崎こころ……。彼女たちはいずれも、青年誌で表紙を飾るトップグラビアアイドルであり、多くのフォロワーを抱えるメガインフルエンサーでもある。今、コンビニの雑誌コーナーで、彼女たちの名前を見ない日はないといっても、過言ではない。

彼女たちが所属する芸能事務所「株式会社PPエンタープライズ」(以下、PPE)を率いるのは、自身もタレントとして活躍するよきゅーん(乾曜子)。

タレントの撮影現場にもこまめに立ち会い、チャンスを逃さず徹底的に売り込む。その仕事における哲学には、強く心を打たれる。

*この記事の前半:ギネス記録"コスプレ&経営者"よきゅーんの半生

自身の「好きな子」を売り込み飛躍

20代はコスプレイヤー、アイドルとして活動したよきゅーん。

【写真で見る】ギネス世界記録認定「コスプレイヤー&アイドル&経営者」の顔もつ「よきゅーん」こと乾曜子さん、その素顔

30代からは「経営者」として、飲食事業や芸能事業を手がけるように。そのキャリアは、本稿の前編にあたる「ギネス記録"コスプレ&経営者"よきゅーんの半生」で紹介した。

出役としての活動もあるが、現在の主軸は2018年に設立したPPEの経営、そして、所属タレントのマネージャー業。

「自身が好きな子を頑張って売り込む」と意気込むよきゅーんの目は、グラビア界での「快進撃」を裏付ける。

よきゅーんいわく、PPEの躍進は「えなこの功績」が大きかった。

すでに「日本一のコスプレイヤー」として知名度を得ていたえなこが、初めて青年誌のグラビアへ登場したのは2017年1月だ。

『週刊ヤングジャンプ』(集英社)の巻末に登場すると、たちまち話題を集めてグラビア界での人気を獲得。その後、所属タレントの活躍にもつながった。

当初から、よきゅーんは「数字を出さなければ、認められない」とえなこに伝えていた。背景には、グループアイドル時代の経験があったという。

経営者の今は「大人の立場」がわかる

20代で女子アイドルグループ「中野腐女子シスターズ」(2010年4月に「中野腐女シスターズ」、2011年7月に「中野風女シスターズ」に改名。同年12月をもって音楽活動休止)と、男装ユニット「腐男塾」(現・風男塾)のリーダーとして活動。

しかし、30歳で「年齢」を理由に、グループの卒業を宣告された。

悔しさもありながら、経営者になった今では「私個人に売り上げがあれば卒業とはならなかったはず」と回想。その経験がより身にしみるようになった。

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