1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「時間がないと悩む人」は単純なコツを知らない どういう時間を過ごしているかまずは「見える化」

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 18時0分

「スペシャルな毎日」は非日常的な時間がベースです。一方で「パーフェクトな1日」は日常の時間がベースでもつくれます。日常のさまざまな時間を磨き、そこに喜びや幸せを感じていく。それがパーフェクトな1日につながります(これはその1日が完璧ではなくても、自分が満足できる1日にするという意味なので、「完璧主義」とは異なります)。

スペシャルな毎日より、パーフェクトな1日に。こう考えれば、今日からすぐにやれることがあります。時間を磨くひとつの方法が、視点を変えてみることです。

平凡な日常を淡々と描く映画がありました。劇中、大きな出来事も起きず、日が昇り、沈んで、また次の日になる。そんな日常が描かれているのですが、そういった作品を見ると、幸せな気持ちがわいてきます。

平凡だけど丁寧な暮らし。それは当事者からすると、飽き飽きするものかもしれませんが、映画の観客という第三者からは幸福感に満ちた時間に見えます。

この感覚を自分の日常に持ち込むのです。自分がコーヒーを飲んでいるシーンを第三者の視点で見たら、その人が幸せそうに見えるかどうか。

そんなことを意識していると、実は日々の中に幸福の種がたくさん落ちていることに気づけるんじゃないでしょうか。

「時間のポートフォリオ」をつくるだけで行動が変わる理由

自分の時間がどう構成されているかを知るためにつくってほしいのが、「時間のポートフォリオ」です。

ポートフォリオとは、お金の世界では「資産の配分」という意味で使われますが、「時間のポートフォリオ」は、「自分の時間配分」という意味です。つまり、4つの時間(幸福・投資・役割・浪費)をどう分配しているかということです。

「多忙で、時間に追われている」という人の時間のポートフォリオは、「役割の時間」が多くなって、こんな感じじゃないでしょうか。

一方で、「時間をついダラダラ使ってしまう」という人のポートフォリオは、こんなイメージです。「浪費の時間」が多くなります。

こうやって時間のポートフォリオを円グラフにすると、自分がどういう時間を過ごしているかが「見える化」します。見える化って、大切です。自分が思っていることと現実は、乖離することがよくあるからです。

体重計に毎日乗っていると、体重の増減が見える化し、自分の体重を正確に把握できるのですが、体重計に乗らないでいると、思っているよりも体重が増えていたなんてことがありえます。

バイアスがかかり、「太っていないはず」「このくらいならば体重に変化はないはず」という自分の願望が、事実をゆがめるからです。

同じように、なんとなく時間を過ごしていると、「役割の時間」や「浪費の時間」にどのくらいとられているかがあいまいです。なので、時間のポートフォリオをつくって、自分の理想と現実のギャップを知る必要があるのです。

理想の時間配分を把握する

では次に、自分の理想の時間のポートフォリオも書いてみてください。「幸せの時間」が多い人生を歩みたい。成長するために「投資の時間」をしっかりとりたい。そんな思いがあれば、「幸福の時間」も「投資の時間」も多めのこんなポートフォリオになるかもしれません。

理想の時間配分がわかれば、あとは現実とのギャップをどう埋めていくかを考えていくだけです。理想のポートフォリオが見える化すれば、意識がそちらに向きやすくなり、結果的に行動も理想に近づいていってくれるはずです。

時間のポートフォリオを書き、自分の時間配分を見える化させてください。

柿内 尚文:編集者

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください