「熱中症ではなく心筋梗塞かも」簡単な対処法 長時間のドライブにもお勧めの「経口補水液」
東洋経済オンライン / 2024年5月3日 10時0分
季節は徐々に夏に向かっている。日によって気温が異なるこの時期は、突然暑くなって体調を崩す方が多い。発汗して体温を下げることに体が不慣れな時期は熱中症のリスクが高くなる。また、暑さによるストレスに脱水が重なるからだろうか、夏場は心筋梗塞や脳梗塞が増える。
熱中症についておさらいしよう
人体は複雑な化学反応で生命を維持しているが、化学反応が起こるには適正な温度の範囲がある。体温が高すぎても低すぎても臓器の機能は低下し、さらに重症化すると多臓器不全で死に至る。適正な体温を維持するため、体は暑ければ発汗して体温を下げ、寒ければ震えて熱を産生する。しかし、その調節の限界を超すと、熱中症や低体温症となる。これから暑くなる時期は熱中症のリスクが高くなる。
熱中症は、軽症の場合は立ちくらみ、足がつるなどの症状が現れる。軽症のうちに対処して、重症化させないことが大切だ。
熱中症の重症度分類と対処法
I度: めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)
意識はクリア
通常は現場で対応可能→冷所での安静、体表を冷却する、経口的に水分と食塩を補給する
II度: 頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下
意識はあるが、すこしボンヤリしている
医療機関での診療が必要→体温管理、安静、点滴などによる水分と塩分の補給
III度: 意識障害(呼びかけると起きるが、すぐに眠ってしまう)や痙攣
入院治療が必要→救急車を要請していいレベル
熱中症の治療の要は体を冷やして体温を適正レベルまで下げることだ。水を飲むのは正しいが、発汗することで体温が下げられるなら、という条件付きだ。気温の高いところで水分を摂るより、クーラーの効いた室内で休むのが正解だ。
少しボンヤリして頭痛がする、というような場合は、涼しいところで水分を摂って休み改善すればいいが、改善しない場合は医療機関の受診を考えるべきだ。ところが、レジャーに出掛けるような週末や連休では医療機関も休みの所が多い。早めの気づき、セルフケアが重要となる。
水分と塩分の補給方法として、私は経口補水液をお勧めする。スポーツドリンクや水、麦茶などを飲む方は多いが、それでは塩分が足りず、血管内への水分の吸収が悪いからだ。経口補水液は、コレラなど下痢で体液を喪失して死んでしまうような病気の時に『飲む点滴』として開発された。基本的な成分は水と食塩と砂糖だ。
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