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海外からも熱い視線「料理するくま」の癒やし効果 インスタフォロワー約40万人、レシピ本も人気

東洋経済オンライン / 2024年5月9日 11時40分

とうもろこしつくねを食べるくまくん(写真:ワン・パブリッシング提供)

ダイニングテーブルでいすに座るくまの前に、まな板やフライパンが次々と流れてきて、器用に野菜を切り、パンだねをこね、フライパンで食材を混ぜて仕上げる。時には食材が宙を舞い、せん切りした野菜が人や動物の顔になるーー。

【写真】世界からも人気を集める料理をするくま。得意技は野菜が宙を舞うせん切りだ

くまのぬいぐるみが、鮮やかに料理するコマ撮り動画をご存じだろうか? レパートリーは広く、肉巻きの厚揚げ、味噌汁、パスタ、シュウマイ、チョコクロワッサンなど、何でもござれ。くまの指先は使えず腕は短いが、菜箸やへらを器用に操り料理していく。食べようとする場面で終了する動画もある。エンターテインメント性も高く、見る人を飽きさせない。

高校生の娘に勧められて始めた投稿

名前はそのままの「くま」。インスタグラムのフォロワーはなんと40万人(5月上旬時点)。昨年7月にはレシピ本『ぼくはくま、特技はせん切りやねん!!!』も刊行し、企業から宣伝を打診される機会も多いという。

そんなくまの生みの親であり動画を投稿しているのが、大阪府東大阪市在住の主婦「くまのママさん(以下、ママさん)」だ。くまと出会ったのは、9年ほど前。「関西スーパーで、ポイントシールを集め少しお金を足したら、ぬいぐるみを買える企画をしていたんです。ぬいぐるみには興味がなかったのですが、よく行くスーパーだったので自然にポイントが貯まり、試しに買ってみました」とママさん。

【画像】インスタのフォロワーは40万人。海外ファンも多い「料理をするくま」の様子を見る(10枚以上)

しばらく放置していたが、製パン学校に通って開いたパン屋を閉めた後で、母親が手持無沙汰にする様子を見かねたのか、当時高校生だった娘に「このぬいぐるみはかわいいから、くまを使ってインスタを始めなさい」と促され、くまの写真を投稿し始めた。

かわいいくまの写真が何枚も並んだ自分のアカウントページを眺めるうち、人にもっと見てもらいたくなった。調べてみると、フォロワーやビュー数が多いのは料理の投稿と気づき、料理をくまの前に置いてみたら見る人が増えた。

その後コロナ禍に突入し、家にいる時間が長くなったことをきっかけに、独学でくまが料理するコマ撮り動画を作って投稿すると、急速に人気が上昇していった。やがてママさんは、「淡々と料理するだけではつまらない。ちょっと横道にそれて関係ないことをやるほうが面白い」、と工夫するようになった。

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