高性能車に新たな刺客、「N」とは一体何者なのか? 間もなく発売ヒョンデ「IONIQ 5 N」の超実力
東洋経済オンライン / 2024年5月10日 11時30分
ピュアEVにさほど興味が持てない人も、このクルマには一度、乗ってみるべし。
そう言いたくなる「IONIQ 5 N(アイオニック・ファイブ・エヌ)」が、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの手により、2024年6月5日から販売開始されることになった。
AMGやMのような高性能モデル
IONIQ 5 Nは、かなりユニークな製品だ。サーキット走行を視野に入れたバッテリー駆動のEV(BEV)という、世界でも類のないコンセプトで開発されている。
「しかし」と、私は思った。巨額であろう開発費の投入は、もう少しBEV市場が熟成してからでもよかったのではないか。
もうひとつの疑問は、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの市場戦略だ。これまで「IONIQ 5」と「コナ」というファミリー向けの2モデルで展開してきた日本市場。そこへいきなり(という感じで)0-100km/h加速わずか3.4秒という、超がつくほどの高性能をウリにしたIONIQ 5 Nを投入する理由はどこにあるんだろう。
IONIQ 5 Nの「N」は、ヒョンデがR&Dセンターを置くナムヤン(Namyang)と、開発テストを行うドイツ・ニュルブルクリンク(Nuruburgring)の頭文字から名付けられた同社のモータースポーツ部門であり、ヒョンデの高性能仕様のサブネーム。トヨタのGR、メルセデス・ベンツのAMG、BMWのMのようなものだと、思ってもらえればいいだろう。
【写真】まるでレースカー!超スパルタンな「IONIQ 5 N」の内外装
IONIQ 5 Nも、車名とボディスタイルこそ4ドアのIONIQ 5と近いが、中身はまったく別ものだ。
前後2つのパワフルなモーターと大容量バッテリーを搭載するのに加え、ボディ剛性とサスペンションの取り付け部の剛性をアップ、トラック(トレッド)を拡大し、大容量ブレーキと専用の電子制御ダンパーを取り付け、タイヤをハイグリップなものにし……と、“高性能化“のメニューは、枚挙にいとまがないほど。各部の軽量化も怠らない。
前後のモーターは最大478kWの最高出力と770Nmの最大トルクを発生する。車高の低いボディに、大きなエアロパーツ。さらに室内もレースカーを思わせるヘッドレストレイント(ヘッドレスト)一体型バケットシートの採用などで、かなり“すごみ”が利いている。
コンセプトはWRCインスパイアードの4WD電気自動車
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