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もしかして5月病?睡眠と食事を整えよう「カツオとアボカドの梅しそ和え丼」【金丸利恵のダイエットレッスン Vol.44】

Woman.excite / 2024年5月5日 5時0分

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自分にあう痩せ方を見つける『マイダイエットメソッド』を主宰しています、管理栄養士で、おうちごはん研究家の金丸利恵です。

ゴールデンウィーク明けに起こりがちな5月病春は新入社員や学生、社会人など、新たな環境への適応で心理的な負担がかかりやすい時期です。緊張や不安で気が張っているときに、長期的な休暇が入ることで、気が抜けたような状態になることがあります。



うつ状態や不安、イライラ、集中力の低下、身体的な疲労感、睡眠障害など、出る症状は様々ですが「あれ?私どうしたんだろう」と不安になりますよね。そんなカラダからの声をキャッチしたら、できる範囲でかまいません。睡眠と食事を整えることからはじめてみませんか?

■睡眠は身体の回復と心理的な安定に欠かせない
まずは「気を張って頑張っていた自分」を受け止めて、ケアしていきましょう。心身の回復に最も大切なのは睡眠です。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や新陳代謝の促進、免疫機能の強化などが行われますが、心の健康を保つ上でも欠かせません。

連休中、夜更かしや、お昼近くに起きるなどして、睡眠のリズムが崩れていませんか?体内リズムを調えることが、不調の改善への一番の近道です。

夜は23時までにベッドに入り、朝は6時に起床する、という睡眠パターンを取り戻して行きましょう。質の良い睡眠を確保するために、就寝1時間前からはスマホ、パソコン、テレビは見ないようにします。おだやかな光にし、読書や瞑想、ストレッチなどで副交感神経スイッチを入れていきましょう。

寝付けないからと寝酒をたしなむ方もいますが、飲酒は睡眠の質が低下するのでやめましょう。代わりにはちみつレモネードや、ホットはちみつ豆乳など、少量のはちみつで糖を補給すると、途中覚醒せず安眠できることが多いので、ぜひ試してみてください。




■食事はたんぱく質をしっかりと!ビタミンB6、亜鉛と組み合わせて
栄養素だけで解決できるわけではありませんが、特定の栄養素が精神的な健康に影響を与えることが知られています。トリプトファン、ビタミンB6、亜鉛は、セロトニンとメラトニンという重要な神経伝達物質の合成に関与しています。

セロトニンは、幸福感や安定した気分を促す神経伝達物質です。トリプトファンは、セロトニンの合成に必要なアミノ酸で、良質なタンパク質源(肉、魚、大豆製品など)やナッツ、種子、バナナなどの食品に含まれています。

セロトニンを作るのに、必要なのがビタミンB6。ビタミンB6は、トリプトファンからセロトニンへ変換する酵素の働きをサポートします。ビタミンB6はタンパク質が豊富な食品(鶏肉、魚、豆類、ナッツなど)に多く含まれているので、トリプトファンが多い食品と一致します。

つまり、肉や魚、大豆製品を食べる、ということが大事なのです。カップラーメンや、パンやおにぎりなど糖質主体の食事では、タンパク質メインのおかずが不足しがちになります。また1回に吸収できるタンパク質量は決まってるので、朝、昼、晩と3回にわけて食べると、体内使用効率が高ります。朝は卵と納豆、昼は肉、夜は魚、というように決めるといいですね。




■睡眠ホルモンメラトニンを分泌させるために必要なこと
幸福感や安定した気分を促すセロトニン。日中に作られたセロトニンは夜になるとメラトニンになり、眠りに導きます。そのためメラトニンは「睡眠ホルモン」と言われています。このメラトニンもトリプトファンから作られてますが、亜鉛は、トリプトファンからメラトニンへの変換を促進するために必要な酵素の材料です。亜鉛は、赤身の肉、貝類、ごまや松の実などのナッツ類、穀物などの食品から摂取できます。

またメラトニンは光に大きな影響を受けます。日内変動があり、朝の日光によって分泌が減り、夜になると増えます。朝にしっかり光を浴びると14~16時間後にメラトニンの分泌がさかんになるので、朝早く起きて太陽の光を浴びることや、入眠前に強い光を浴びないことが睡眠の質を高める上で重要です。眠れないからと夜中にスマホを見ていると、脳が覚醒しますます眠れなくなるので注意しましょう。

■5月病を予防するおすすめ食材は「かつお」
早寝早起きで規則正しい生活に戻そう、というのは分かった。だけど食事は何を食べたらいいの?と考えてしまいますよね。栄養の話は少し難しいですが、食事は簡単シンプル!ごはんとみそ汁、という基本の食事が一番のリセットになります。そこに、たんぱく質のおかず(主菜)と副菜(野菜、海藻、きのこ)のおかずを組み合せましょう。

副菜まで作るのが難しいときは具沢山のみそ汁やスープがあればOK。エネルギー切れを起こさないよう、ごはんも食べてください。主食を抜かすと、血糖値が下がりすぎて、甘い物やアルコールを欲してしまうので要注意。血糖値の乱高下を起こし、余計にメンタル状況が悪くなります。




肉、魚、卵、大豆製品など、たんぱく質のおかずは毎食つけましょう。魚は炎症を抑えるDHAやビタミンDを含む優秀なたんぱく源です。その中でも特におすすめしたいのが「かつお」。

かつおはタンパク質含有量が多く、トリプトファン、ビタミンB6,亜鉛、いずれも豊富に含みます。

■かつお/春獲り/生

【100g当たりの含有量】
タンパク質 25.8g
ビタミンB6 0.76㎎
亜鉛 0.8㎎

【1日の推奨量(女性30~49歳)に対する充足率】
タンパク質 51.6%
ビタミンB6 83.6%
亜鉛 10.0%

食品成分データベースより



4~6月頃のものは「初鰹」と言われ、赤色が強く、味はさっぱりしているのが特徴です。秋に美味しい戻りガツオは脂がのって濃厚ですが、疲労感や食欲低下があるときは脂肪の少ないカツオが消化によいですね。

カツオの刺身、もしくはタタキにアボカドを組み合せると、味がまろやかになります。疲労回復に梅干しのクエン酸が効果的です。梅干しの塩分により、しょうゆの量の増減を調整してください。

体内の解毒システムが滞ると、疲労感の原因になります。デトックス効果があるスルフォラファンを含むブロッコリースプラウトは頻繁に食べると良いですね。食欲がないときも、大葉のように香りが良い薬味をプラスするとスッキリ食べやすくなります。これに野菜や海藻を入れたお味噌汁があれば栄養バランスも安心です。

疲れたな、と思ったら睡眠をとり、しっかり休んで、基本のごはんで体調をリセットする。体内リズムを戻し、必要な栄養でカラダを満たすことで、健康の土台を整えていきましょう。


■「カツオとアボカドの梅しそ和え丼」の作り方

調理時間 15分
レシピ制作:金丸利恵


カツオとアボカドの梅しそ和え丼
カツオとアボカドの梅しそ和え丼

【材料】(1人分)

ご飯 1膳分(150g)
カツオ(刺身用) 100g
アボカド 1/2個
レモン汁 小さじ 1
大葉 2枚
梅干し 1個

  ワサビ 小さじ 1/3
  みりん 大さじ 1
  しょうゆ 小さじ 1.5
  ゴマ油 小さじ 1
白ゴマ 小さじ 1
ブロッコリースプラウト 10g


【下準備】

1、大葉を千切りにする。

カツオとアボカドの梅しそ和え丼の下準備1

2、梅干しは種を取り除いてから包丁で叩く。


【作り方】

1、カツオは3cmくらいに切る、皮と種を取り除いたアボカドは1cm角に切り、レモン汁を加えて和える。

カツオとアボカドの梅しそ和え丼の作り方1

2、ボウルに梅干しと<A>を入れて混ぜ合わせる。

カツオとアボカドの梅しそ和え丼の作り方2

3、(2)にカツオを入れて和える。アボカドと白ごまを加え、軽く混ぜ合わせる。

カツオとアボカドの梅しそ和え丼の作り方3

4、丼にごはんを盛り、ブロッコリースプラウトをのせる。

カツオとアボカドの梅しそ和え丼の作り方4

5、その上に(3)をのせ、中央に大葉をのせる。

カツオとアボカドの梅しそ和え丼の作り方5




栄養成分 1人分
エネルギー 571kcal
タンパク質 32.9g
脂質 17.5g
炭水化物 73.4g
食塩相当量 2.3g




(金丸 利恵)

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