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【世界で高評価】「パスト ライブス 再会」3月22~24日の3日間限定で先行上映!

映画.com 2024年3月12日 10時0分

 第96回アカデミー賞の作品賞と脚本賞にノミネートされた「パスト ライブス 再会」が、3月22日~24日の3日間限定で先行上映されることがわかった。先行上映では、セリーヌ・ソン監督、出演したグレタ・リー、ユ・テオからのスペシャルメッセージも披露される。

 「パスト ライブス 再会」は、ソウルで初恋に落ちた幼なじみのノラ(リー)とヘソン(ユ・テオ)が、24年後に36歳となり、ニューヨークで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは、「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁(イニョン)”。見知らぬ人とすれ違ったとき、袖が偶然触れるのは、前世(パスト ライブス)で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせたふたりは、ニューヨークの街を歩きながら、互いの人生について語り合い、自らが「選ばなかった道」に思いを馳せる。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のA24と、「パラサイト 半地下の家族」の韓国・CJ ENMが初の共同製作を担当した。

 本作で長編映画監督デビューを飾ったソン監督は、12歳のとき、家族とともにソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った体験をもとに、オリジナル脚本を執筆。各国の映画賞で244ノミネート、84受賞(3月4日時点)を達成した。第81回ゴールデングローブ賞では、外国語映画賞、作品賞(ドラマ)に加え、リーが主演女優賞(ドラマ)、ソン監督が監督賞と脚本賞に名を連ねるなど、計5部門にノミネートされた。

 ソン監督のルーツである韓国では、3月6日に公開を迎え、ネット上では「人の心を揺さぶる映画」「恋愛映画かと思ったら人生についての映画だった」「目で全てのことを語るヘソン。彼のストーリーが切ない」「ノラと一緒に泣いてしまった」などの感想が寄せられた。韓国での盛り上がりは熱く、2月末に行われたスクリーニングナイトには、人気ボーイズグループ「ZEROBASEONE」のメンバーや、ドラマ「私の夫と結婚して」に出演するナ・イヌとソン・ハユン、恋愛リアリティ番組「脱出おひとり島3」(Netflixで配信中)のイ・ジンソクら、華やかな面々が揃った。

 別日のトークイベントで、ソン監督は「今この結果も全て『パラサイト 半地下の家族』が開いてくれた道だと思います。『パスト ライブス 再会』の脚本を書いているとき、韓国語と英語を行き来するシナリオを心配する人が多かったのですが、『パラサイト 半地下の家族』が世界的に注目され始め、明らかに反応が変わりました。『字幕があって楽しい』と周囲が話し始めたのです」と、製作時のエピソードを明かした。

 3日間限定先行上映は、3月22日~24日、東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田で、各日1回となっている。鑑賞料金は通常と同じで、詳細は追って、各劇場のサイトで告知される予定だ。

 「パスト ライブス 再会」は、4月5日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。本作に寄せられた著名人のコメントは、以下の通り。

■小島秀夫(ゲームクリエイター)

 素晴らしい傑作!!

 始終、胸がキュンとなり、中盤には張り裂けそうになりながらも、ラストではポジティブな力を貰った!

 初恋の話であると同時に、“外”に出ていく人達の生き様でもあり、もっと根源的な幾つもの国や言語を超えた世界の
人々を紡ぐ、美しい映画。

■濱田英明(写真家)

 静けさがむしろ饒舌であること、身体的接触がなくとも親密でいられること、名前のない愛が距離や時間を越えること。

 それなのに、最後に二人が採った選択こそがこの映画を強くしていた。

 だから、今は心のどこかで前世、そして来世をより信じられる。静かで熱い余韻が、柔らかな感傷で満たされた。

■岩井俊二(映画監督)

 彼のいないニューヨーク、彼女のいない韓国、互いが傍にいないその場所は二人にとってきっと、どこまで行っても異国なのだろう。

 彼女は夜ごとにどんな夢を見ているのだろう。そこには彼女しか知り得ない、彼女だけの世界が広がっている。

■YOU(タレント)

 美しすぎて 嘘みたいだと思いながら
 とんでもなく響いてしまった
 一度も観たことのない love story

■マキヒロチ(漫画家)

 淡々と美しく季節が移り変わるように描かれるノラとヘソンの24年間、そのあちこちに自分も感じたことのある苦くてままならない思いが込み上げる。

 2人の物語は「あったかもしれない未来」なだけだったのか、あるいは「まだ続く物語」なのか…。

■ナ・イヌ(俳優)

 一冊の本を読んだかのように感じました。ヘソン、ノラ、アーサーの未来を応援しています。

■ソン・ハンビン(ZEROBASEONE)

 「キスしちゃえ!」「するな!」と何度も叫んでしまいたくなる映画でした。理性と感情の間で揺れる不思議なシーンに深く共感しました。

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