Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】元恋人から酸攻撃で人生が変わった男性、新たな恋に出会う(英)

TechinsightJapan 2017年7月19日 21時15分

7月13日にロンドン北東部にて5件連続の酸攻撃事件が発生したが、イングランドでは2012年から同様の事件が劇的に増加している。今年3月にも恋人から酸攻撃を受けた男性のニュースが報じられていたが、ほぼ全身火傷で失明した彼が苦難を乗り越えて新たな女性に巡り逢えたという。英メディア『Mirror』や『Metro』が伝えている。

昨年7月26日、英レスターシャー州レスターに暮らすダニエル・ロタリウさん(31歳)は当時交際していたケイティー・リオン(52歳)に就寝中、硫酸を浴びせられ心身ともに一生消えない傷が残った。

リオンによって体も心も耐え難い痛みを背負わされたダニエルさんは事件後、襲われた時間になると悪夢にうなされて目を覚まし、思うように動けないことなどからうつ病を患い、自殺衝動に駆られることも少なくなかったという。そんなダニエルさんを支えたのがサポートセンターで働いていたアナさんの存在だった。

5歳の息子がいるアナさんは、ダニエルさんの外見にこだわらず彼の心に惹かれた。そんな彼女にダニエルさんもまた人生を救われたようだ。やがて2人は交際するようになり、アナさんは職場を辞めダニエルさんと共に暮らしフルタイムで介護するようになった。ダニエルさんは、現在の心境をこのように語っている。

「酸によって私は取り返しのつかない傷を負いました。人生が変わったのです。酸攻撃を受けて病院に搬送された時、父が駆け付けてくれましたが、あまりにも変わり果てた私の姿に号泣していたそうです。実家の母にはまだ会っていません。変わってしまったこの姿を見て、母が心臓発作を起こしてしまうのはないかと不安ですから。」

ダニエルさんを襲ったリオンは、17年の服役で仮釈放の資格が認められる終身刑が言い渡され、19,000ポンド(約280万円)の賠償金支払い命令が下されている。この刑期にダニエルさんは納得していない。

「後悔の念もないあの女が、17年後に仮釈放を認められて出所する可能性があるなんて、想像したくもありません。私はたとえ100年経っても二度と自分の姿を取り戻すことなどできないのです。今、私は天使と一緒にいますが、以前は悪魔と暮らしていました。36歳と偽っていたことも後で知り、あの女のことを何も知らなかったのだと気付かされました。いつか刑務所を訪れて私を襲った理由を聞いてみたい気持ちもありますが、きっと嘘で固めた言い訳を聞かされるだけでしょう。」

また、ロンドンで起こった連続酸攻撃事件についてもダニエルさんはこのように話している。

「酸攻撃の被害者は、外見だけでなく心にまでも深い傷が残ります。武器となり得る酸のような腐食性液体を、政府は簡単に入手できないよう早急に手を打つべきです。そうなるまでに、一体どれほど多くの犠牲者を出さねばならないのでしょうか。」

ダニエルさんは事件以降、14回もの形成手術と皮膚移植を含む複数の手術を受けている。数週間前には右目を摘出し、左目は失明状態なため愛するアナさんの姿を見ることは生涯叶わない。それでも2人は結婚を望んでおり、子供も欲しいとダニエルさんは明かしている。アナさんとの新しい恋が、ダニエルさんの生きる糧となっていることは間違いないようだ。

なお『BBC』によると、ロンドン警視庁の統計で2015年に市内で起きた酸攻撃は261件だったのに対し昨年は458件に増加、今年はすでに119件(7月13日の5件を除く)に上るという。2010年以降でいうと実に1800件以上の酸攻撃による被害が報告されている。

このニュースを知った人々からは「今すぐ酸入手を禁ずるべきだ」「酸攻撃した奴には絶対に終身刑にして刑務所から出さないようにしろ」「最近、酸攻撃が増えているから本当に怖い」「ダニエルさん、天使を見つけてよかったね」「外見よりも、ダニエルさんの心に惹かれたアナさんは素敵。是非幸せになって欲しい」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2017年7月16日付「My ex melted my face with sulphuric acid: Victim reveals attacker tested corrosive liquid on a sausage first」(Image: Roland Leon/Sunday Mirror)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

この記事の関連ニュース