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“太っているからモテない”は勘違い。女性たちの意外な本音は…

日刊SPA! 2024年4月5日 8時53分

―[モテるデブには理由がある]―

 こんにちは、「心もカラダもビッグサイズな男たち」のためのファッション&ライフスタイル情報を配信するWebマガジン「Mr.Babe」編集長の倉科典仁です。
 私はこの連載で再三にわたって「“太っているからモテない”ということはない」と強調してきました。しかしながら、今でも自分の体型に自信がないという理由で恋愛をはじめ、様々なことを諦めている方々が多数いらっしゃるようです。

 もちろん、コンプレックスは誰にでもあることですが、デブ諸氏は人一倍コンプレックスを感じるようで、特に女性を前にすると「〇〇って思われてないかな」「どうせ太ってるから〇〇だよな」と思い込んでしまう方が多いようです。

◆“太っているからモテない”は勘違い

 女性にとっては「そんなの気にする必要ないのでは?」と思うことでもついつい気にしてしまうらしいのです。

 ただ、私自身も「同志」としてはその気持ちもよーく理解できるので、今回は「我々がコンプレックスに感じていることを女性はどう思っているのか?」ということを今まで「Mr.Babe」でアンケートを取ってきた中から抜粋してまとめてみました。

◆悩み:すぐに汗をかいてしまう

 これはデブ諸氏に限った悩みではないと思いますが「汗かき番長」代表であるデブ諸氏としては1年を通して汗をかく頻度が多いので、気になって仕方がない方もいると思います。これに対して女性の本音は……?

女性の本音
・「汗かくくらい一生懸命ご飯食べてる姿は逆にかわいい」(20代・学生)
・「ダラダラ汗をかいているのにそのままにしている人は嫌だけど、まめにタオルやデオドラントシートで拭いていれば全然気にならない」(30代・主婦)
・「汗っかきなのに無理して長袖着てる人のほうが微妙。汗でビショビショになるんだったらクールビズの時代なんだから半袖を着て『デブは半袖が似合うんだよ!』ってネタにしてた方がかわいいと思う」(20代・OL)

 やはり「汗をかくのは生理現象だから仕方ない」と思っている女性の方が圧倒的に多いということがわかります。しかし問題は、汗をかいたあとの処理をどうするかで「美デブ」か「汚デブ」かの分かれ道と言えるでしょう。これが女性の好感度を左右するのです。デブ諸氏は常にタオルや制汗剤を持ち歩くように心がけましょう。

◆悩み:流行りの服が似合わない

 ファッション誌のコーデを参考に洋服を買っても全然似合わない、トレンドの波に乗ろうと思えば思うほど、大きなお腹が気になって女性を避けてしまう。そうやって自分を追い込んでしまう経験をお持ちの方もいらっしゃるようですが、いざ女性に話を聞くと……。

女性の本音
・「別に流行を追う必要なんかないと思う。アロハとかハーフパンツとかガタイのいい人のほうが似合うアイテムもあるし、無理して似合わないファッションしてるほうがダサいと思います」(10代・ギャル)
・「サイジング合ってないとか、やたらと色んなカラー入れてくると暑苦しいと思うけど、シンプルなTシャツや清潔感のあるカラーのアイテムを着れば良いと思います」(20代・IT系)
・「体型を気にして黒い服ばかり着る人が多いけど、重たく見えるし“細く見せてます”的な感じがバレバレ。白系のシンプルなシャツとか着てるほうがカッコよく見えるし好きだな」(30代・主婦)

 どうやら女性は無理して最新ファッションを着るよりも自分に合ったコーデをしていればいいみたいです。丸々のお腹はむしろチャームポイントに。特に「白」系やスッキリしたカラーは人気があるようです。

◆悩み:大きな体で座席が狭くなる

 私も何度も感じた“あるある”なのですが、飛行機、電車などの公共交通機関や飲食店、エレベータ等々、これらのスペースはVIP待遇の場所を除き標準体型の方をベースに作られていることが多いのでポチャメンが横に座られると圧迫感を感じ、迷惑そうな顔をされているように感じることもあったりするのです(気のせいかもしれませんが)これに対して女性は……?

女性の本音
・「正直、新幹線の2列目で隣に大きい人が座ると“うっ”って圧迫感を感じるかも。でもね、なるべく体勢を傾けて体が当たらないように気を使ってくれたりする人だと、逆にキュンとしちゃうのは私だけ?」(20代・フリーター)
・「私の彼氏はポチャメンだけど、デートで映画館に行った時なんかは2時間ずーっと彼の体に寄りかかってるよ。フワフワだし、ドッシリしてるし、なんか安心感あるんですよね」(30代・不動産)

 正直、体の大きい男性は、一人分のスペースよりはみ出す場合が多々あると思いますが、逆に思いやりのパフォーマンスが相手の心を掴むこともあるようですよ。最低限の気遣いを忘れるべからず!

◆悩み:冷房の温度設定が女性と合わない

 こちらはデブ諸氏にとって厄介な問題ですね。ちなみに私は、この問題で10年以上前から奥さんと別々の部屋で寝ています(苦笑)。エアコンの設定温度を19℃くらいにしているデブ諸氏が多いようですが、女性には「地獄」らしいです。これに関しては、さすがに厳しい意見もちらほら……。

女性の本音
・「エコの時代なんだから設定温度は27℃くらいにして欲しい。扇風機とかを併用して我慢してもらわないと凍死する」(30代・営業)
・「私も暑がりなので気持ちはわかりますが、女性は冷え性の人が多いから、少なくとも冷房温度を下げたい時には勝手に下げるのではなく『ちょっとだけ下げていいかな?』くらいの言葉をかけてほしいです。それで気持ちが温まります(笑)」(20代・主婦)
・「ポチャメンってクマみたいでかわいいけど、正直、夏は絶対ベタベタしないで欲しい。エアコンの温度を下げるなら夏だけはお付き合いも“夏休み”です!」(10代・高校生)

 ということで、辛口な意見から同情的な意見もありましたね。これは温度の感じ方がそれぞれ違うのでどうしようもない問題ではありますが、「思いやりの言葉」を連発しながら、なるべく迷惑のかからない温度設定を意識しましょう。

 会社などの公共スペースでは無理でしょうが、ご自宅の場合はお部屋の数に余裕のある場合は私同様、別々に寝るというのも手かもしれません。

 コンプレックスをお持ちのデブ諸氏の方々、女性の本音を聞いていかがでしたか? 100%とは言いませんが、コンプレックスは女性への思いやりを持つことで、逆に好印象になることもあるんです。全国のデブ諸氏におかれましては「体型」にコンプレックスを感じるよりも「心のシェイプアップ」を心がけることをおすすめします。

<取材・文/倉科典仁>

【倉科典仁】
渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。現在はWebマガジン『Mr.Babe』でデブに特化したファッション&ライフスタイル情報を発信中。また、デブ限定の会員制オンラインサロン「Mr.Babe BIG MAN’s LABO」、大きいサイズのファッション通販サイト「Mr.Babe STORE」を開設。大きな男たちだけで日本の経済を向上させるべく奮闘中。X(旧Twitter):@nori09140914

―[モテるデブには理由がある]―

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