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【総務省】KDDIの通信障害で再発防止策を検討

財界オンライン 2022年8月6日 11時30分

総務省は、過去最大規模の通信障害を起こしたKDDIに続き、NTTドコモでも一時障害が発生した事態を重くみて、再発防止策の検討に乗り出す。他社の通信網に乗り入れる「ローミング」の活用も視野に、具体策を整理する。

 KDDIが、約86時間にわたる過去最大規模の通信障害からの復旧宣言を行ったわずか2日後の7月7日、NTTドコモの高速大容量規格「5G」でも障害が発生。午後6時15分ごろから7時25分まで、約1時間余りの間、契約者の一部でインターネット通信が利用しづらくなった。

 金子恭之総務相は「短時間であっても障害が続いて発生していることには懸念を持っている」と表明。携帯電話サービスは「今や国民のライフラインとして極めて重要なインフラである」として、今回のような通信障害などの発生で長時間利用できなくなるような事態が生じないようにすべきだと強調した。

 その上で、金子氏は「臨時的に他の事業者のネットワークに乗り換えることができる、いわゆる事業者間ローミングの実現も重要な課題の一つだ」と指摘。緊急時にローミングを実現するためには、ネットワーク設備の改修やローミングの運用ルールの策定など、クリアすべき課題があるとした上で、「総務省として今後、さまざまな選択肢を視野に入れながら、具体的な実現方策について検討する」と説明した。

 KDDIの通信障害を巡っては、総務省が外部有識者でつくる電気通信事故検証会議で検証を行う予定。障害発生時の利用者への周知方法や、基地局の機材交換やシステムの改修時などの事前準備の手順、通信障害発生後の対応などが主要な議題となる見通し。

 これまでは発生防止に重点が置かれて議論が進むとみられていたが、実際に発生した場合の有効な対処方法として、過去に繰り返し議論に上がっていた緊急ローミングが実現に向け動き出すかも注目点となりそうだ。

KDDIが過去最大の通信障害 今後の焦点はユーザーへの補償

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