米議会、一部政府機関の24年度予算案公表 8日に再び閉鎖回避期限

　３月３日、米議会の与野党交渉担当者は、一部政府機関の２０２４会計年度（２３年１０月─２４年９月）予算案を公表した。米首都ワシントンで１月１０日撮影（２０２４年　ロイター/Nathan Howard）

Moira Warburton

[ワシントン ３日 ロイター] - 米議会の与野党交渉担当者は３日、一部政府機関の２０２４会計年度（２３年１０月─２４年９月）予算案を公表した。８日までに可決しなければ、再び閉鎖リスクに直面する。

民主党上院トップ、シューマー院内総務の報道官によると、法案は２４年度の裁量的支出を１兆６６００億ドルに設定している。

議会は先週、昨年１０月１日以降で４回目となるつなぎ予算案を可決した。これにより、運輸省や米食品医薬品局（ＦＤＡ）など一部政府機関は今週８日、他の大半の機関は２２日が閉鎖回避の新たな期限となった。

この日公表された法案は政府１２部門のうち６部門について予算の詳細を示すもの。議会指導部は法案に合意したものの、大幅な歳出削減を繰り返し要求してきた下院共和党強硬派などの反対に遭う可能性がある。

共和党のジョンソン下院議長は声明で「下院共和党は重要な保守政策の勝利を確保し、左派的な提案を拒否し、バイデン大統領の政策課題に重要な機関やプログラムの予算を大幅に削減した」と述べた。

法案には米環境保護局（ＥＰＡ）の予算１０％削減などが盛り込まれた。

一方、シューマー氏は法案が低所得者向け医療プログラムの予算を確保し、インフラに投資するものだと強調した。

同氏によると、採決はまず下院が実施する。下院は５日に再開する予定。