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イラン濃縮ウラン貯蔵量が増加、協議進展なし=IAEA報告書

ロイター / 2023年9月5日 0時2分

イランにおける、濃縮度が兵器級に近い60%の濃縮ウランの貯蔵量が増え続けていることが分かった。2021年5月撮影(2023年 ロイター/Lisi Niesner)

Francois Murphy

[ウィーン 4日 ロイター] - イランにおける、濃縮度が兵器級に近い60%の濃縮ウランの貯蔵量が増え続けていることが分かった。ロイターが4日、国際原子力機関(IAEA)の報告書を入手した。また未申告の施設におけるウラン濃縮に関する説明などを巡るイランとの協議は進展していないという。

来週開催されるIAEA理事会に先立ち、加盟国に送付された報告書や外交筋によると、イランの最大60%の濃縮イランの生産量は月間約3キロと以前の約9キロから鈍化したものの、最大60%の濃縮イランの貯蔵量は推定で7.5キロ増の121.6キロとなった。そのうち6.4キロは低濃縮ウランで希釈されたという。兵器級の濃縮度は約90%。

また、イランは未申告の2施設で検出されたウラン粒子の出処について信頼できる説明をせず「今回の報告期間に保障措置を巡る未解決の問題の解決に進展が見られなかった」としたほか、前四半期にはIAESの監視カメラの再設置に限定的な進展があったものの、その後の進展はなく、西側諸国との緊張が一段と高まっているとした。

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