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NY市場サマリー(6日)ダウ・S&P続伸、ドル切り返す

ロイター / 2021年1月7日 7時32分

[6日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場で、一時約3年ぶり安値を付けたドル指数が上向いた。ジョージア州の連邦議会上院決選投票で民主党が勝利するとの見通しから、大規模な財政刺激策実施に道が開けるとの観測が高まっている。

ジョージア州の投票で争われている2議席とも民主党候補が獲得する見通しとなったことで、民主党が上院を実質支配することになり、バイデン次期政権下で一段の追加経済対策が実施される可能性が高まる。

アナリストは、民主党が上院を実質支配すれば経済成長押し上げに追い風となり、リスク資産が押し上げられる一方、米国の財政・貿易赤字が一段と膨らむ可能性は米国債とドル相場の重しになるとの見方を示している。

主要6通貨に対するドル指数は一時89.206と、2018年3月以来の安値を付けた。ただその後は上向き、終盤の取引では0.015%高の89.48。

朝方発表された昨年12月のADP全米雇用報告は、民間部門雇用者数が12万3000人減少した。減少は昨年4月以来初めて。一方、商務省が発表した昨年11月の製造業新規受注は前月比1.0%増と、市場予想の0.7%増を超える伸びとなった。

<債券> 米金融・債券市場では、ジョージア州の上院選決選投票で民主党が2議席を獲得し、上院でも多数派を確保する見通しになったことから、10年債利回りが大幅に上昇し、3月以来初めて1%台を付けた。ただ、トランプ大統領支持者が連邦議事堂に侵入したことを受け、上げ幅を縮めた。

米大統領選の選挙人投票集計が行われている連邦議会で6日、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が警備を破り建物内に侵入した。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。

景気刺激策拡大の期待と米連邦準備理事会(FRB)が予想より早く資産買い入れを縮小するとの見方から、利回りは一時1.0524%まで上げ、終盤の取引では7.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.0304%。

30年債利回りも3月以来の水準で、終盤では10.2bp上昇の1.8057%。

スターリング・キャピタル・マネジメントのシニア金利アナリスト、アンドリュー・リッチマン氏は「金利はまだ上がる」とする一方、トランプ大統領支持者による連邦議事堂での抗議活動を受け、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容に影を落としたと述べた。

<株式> 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が続伸し、ダウは終値での最高値を更新。S&P500も取引時間中に最高値を付けた。ジョージア州上院決選投票で民主党が2議席とも獲得するとの見方が強まり、景気刺激策やインフラ支出が拡大するとの思惑から金融・工業株が買われた。

ただ、大統領選の選挙人投票集計が行われている連邦議会で、トランプ大統領の支持者が議事堂内に侵入し、上下両院合同本会議が中断されたことを受けて上げ幅を縮小。ナスダック総合は下げに転じた。

金融株はトランプ氏支持者の抗議による混乱前に1年ぶり高値を付け、その後も高値圏で推移。素材や工業、エネルギーも堅調となった。

米10年債利回りが1%を上回ったことを受け、金利に敏感な銀行株も買われた。

連邦議会上院の2議席を巡るジョージア州の決選投票で、米メディアは民主党が1議席を獲得と伝えた。エジソン・リサーチによると、残りの1議席も民主党候補が勝利した。

グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネージャー、トム・マーティン氏は「投資家は今後実施される刺激策に注目している。問題は規模と内容だが、追加の資金が投入されるのは市場にとってポジティブだ」と語った。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル高や米長期金利の上昇を眺めて利益確定の売りが台頭し、6営業日ぶりに反落した。

外国為替市場では未明までドル安・ユーロ高基調が継続し、金塊相場は割安感を追い風に一時1962.50ドルまで上昇。しかし、その後にドルの買い戻しが優勢になると、一転して売りが活発化し、1900ドル近辺に下落した。

5日に行われたジョージア州上院選決選投票は6日も開票が続き、民主党が1議席を確保し、残り1議席についても僅差でリードしているもよう。2議席とも獲得すれば、民主党が上下両院で多数派となり、大規模な財政出動が可能になるとの見方から、ニューヨーク金融・債券市場では10年物国債利回りが10カ月ぶりに1%台に大幅上昇。金利を生まない資産である金塊の投資妙味が薄れた。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で大幅な取り崩しが示されたことなどを受けて買われ、続伸した。

EIAが発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比800万バレル減と、市場予想(ロイター拡大版調査)の210万バレル減を大幅に上回る取り崩し幅となった。こ れを受けて需給緩和懸念が後退、原油が買われた。

また、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が前日、「われわれは石油市場と石油産業を支える」と表明し、2─3月に自主的に追加減産に乗り出す姿勢を打ち出し たことも引き続き相場を支えた。

ドル/円 NY終値 103.04/103.07

始値 102.79

高値 103.44

安値 102.77

ユーロ/ドル NY終値 1.2325/1.2329

始値 1.2336

高値 1.2349

安値 1.2267

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*22.50 1.8120%

前営業日終値 98*05.00 1.7040%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*15.00 1.0389%

前営業日終値 99*08.00 0.9550%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.75 0.4274%

前営業日終値 99*31.75 0.3770%

2年債(指標銘柄) 16時38分 99*31.13 0.1388%

前営業日終値 100*00.13 0.1230%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 30829.40 +437.80 +1.44

前営業日終値 30391.60

ナスダック総合 12740.79 -78.17 -0.61

前営業日終値 12818.96

S&P総合500種 3748.14 +21.28 +0.57

前営業日終値 3726.86

COMEX金 2月限 1908.6 ‐45.8

前営業日終値 1954.4

COMEX銀 3月限 2704.2 ‐59.8

前営業日終値 2764.0

北海ブレント 3月限 54.30 +0.70

前営業日終値 53.60

米WTI先物 2月限 50.63 +0.70

前営業日終値 49.93

CRB商品指数 172.1066 +0.4018

前営業日終値 171.7048

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