EUの財政ルール、もはや理にかなっていない=ESM総裁
ロイター / 2021年5月6日 9時32分
[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)ユーロ圏の危機対策基金「欧州安定機構(ESM)」のレグリング専務理事は5日、公的債務残高の上限を国内総生産(GDP)比60%とする欧州連合(EU)の財政ルールはもはや理にかなっておらず、改定が必要との認識を示した。
EUの財政ルールは、欧州単一通貨ユーロの安定を保護する目的で、EU加盟各国に財政赤字をGDP比3%以下に抑え、公的債務残高の上限をGDP比60%とすることを求めている。
ただ、こうした基準が1992年にマーストリヒト条約の議定書で設定されてから世界経済の現実が変化したことで、EUはルール改定の検討に入った。
レグリング氏はベルギー中央銀行のセミナーで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、ルール改定の必要性は一段と差し迫っていると強調した。
また「(GDP比)3%の財政赤字上限はマーストリヒト条約にも言及があるため、引き続き適切だと考える。ただ公的債務残高の上限については検討が必要だ。条約交渉の時点では理にかなっていたが、現在はかなっていない」と述べた。
欧州委員会は年内に、EUの財政ルール「安定成長協定」の改定案を提示する。
この記事に関連するニュース
-
いまさら「戦争をやめたい」とは言えない…プーチンが就任早々のトランプ大統領にすがりつく"確かなデータ"
プレジデントオンライン / 2025年1月20日 17時15分
-
トランプのおかげで「プーチンの夢」が叶う?...再来するトランプ・ワールドの外交・内政・経済を徹底予測
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月17日 14時0分
-
中銀、政策金利を4.5%に据え置き、2025年のGDP成長率予測は4.0%に上方修正(イスラエル)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月14日 0時5分
-
仏財政赤字、GDP比5%にできるだけ近づけるべき=中銀総裁
ロイター / 2025年1月9日 9時52分
-
タイ政府、26年度支出の小幅増計画 赤字は若干縮小へ
ロイター / 2024年12月25日 10時55分
ランキング
-
1トランプ就任で「USスチール買収」はどう動くか...「米国の寛大さ」の行方と、トランプの深謀
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月21日 19時5分
-
2千人以上の大量解雇へ大統領令 トランプ氏、支配強化狙い
共同通信 / 2025年1月21日 17時49分
-
3欧州各国、トランプ氏返り咲きで対米政策リセットの懸念 要求や威嚇の真意、慎重に見極め
産経ニュース / 2025年1月21日 19時54分
-
4中国、訪中意欲のトランプ氏に「意思疎通」要望 パリ協定再離脱には「懸念」表明
産経ニュース / 2025年1月21日 18時18分
-
5ルビオ国務長官が就任=対中強硬、ヒスパニック系初―米
時事通信 / 2025年1月22日 0時39分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください