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NY市場サマリー(7日)S&P下落、ドル上昇、利回り上昇

ロイター / 2021年9月8日 7時29分

[7日 ロイター] -

<為替>  ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。欧州中央銀行(ECB)理事会を週内に控える中、米国債利回りの上昇を受け、ドルのユーロに対するショートポジションを減らす動きが広がった。

ドルは前週3日、米雇用統計が予想を大幅に下回ったことで、8月初旬以来の安値を更新。ただその後は地合いを回復し、この日の終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.33%高の92.42。

スコシアバンク(トロント)のチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「ドルは少なくとも短期的には地合いを固めたもようだ」と指摘。「米経済が力強い状態が続き、連邦準備理事会(FRB)は年内にテーパリング(量的緩和の縮小)に着手するとの予想を変えていない」とし、ドルの小幅な下落は買いを入れる機会になったとの見方を示した。

米国債利回りは新発債発行計画などの影響で上昇。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのストラテジストは、国債利回りの上昇も、ドル指数が雇用統計を受けた下落分を取り戻す要因になったとの見方を示した。

この日の取引で米10年債利回りは1.373%。雇用統計発表前は1.299%だった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では国債利回りが上昇。今週予定される国債入札を警戒する動きが広がった。

この日は3年債580億ドルや、3カ月物財務省短期証券(Tビル)560億ドル、6カ月物Tビル530億ドルの入札が行われたが、いずれも底堅い結果となった。8日は10年債380億ドル、9日は30年債240億ドルの入札が実施される。

ブリン・マウアー・トラストの債券部ディレクター、ジム・バーンズ氏は、先週末の雇用統計に触れ、「表面的にはネガティブであっても、中身を見渡せばテーパリング(量的緩和の縮小)を来年まで持ち越すほどの(弱い)内容ではないと市場は判断した」と分析。「また、今週は国債入札を控えており、この2つの要因が国債利回りを押し上げた」と述べた。

3年債利回りは2.2ベーシスポイント(bp)上昇し0.429%。10年債利回りは4.8bp高の1.370%。一時1.385%と7月14日以来の高水準を付けた。

こうした中、米連邦政府の債務上限復活に伴い、10月にも資金繰りが行き詰まる恐れがあり、今後数週間にわたり債務上限を巡って与野党の攻防が激しさを増すことも予想される。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場はS&P総合500種が下落した一方、ナスダック総合は過去最高値を更新して取引を終えた。経済回復ペースの鈍化を巡る懸念と米連邦準備理事会(FRB)による緩和的な政策維持への期待とが交錯している。

製薬のアムジェンが2%強、メルクが約1.6%、それぞれ下落。モルガン・スタンレーが投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。

一方、ナスダックは大型IT(情報技術)株に支えられて上昇。アップルは1.5%高、ネットフリックスは2.7%高でいずれも過去最高値を付けた。

グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トム・マーティン氏は「巨大IT株に引き寄せられたと言える。新型コロナウイルスを巡る状況が不透明な中、これらの企業には経済再開に関連した懸念がない」と語った。

その他は大半が下落し、11セクターのうち8セクターがマイナス圏で終了。景気に敏感な工業は1.8%安、公益事業は1.4%安となった。不動産も1.1%安。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利やドルの上昇が重しとなり、反落した。

この日は米長期金利の指標となる10年物国債利回りが上昇。金利を生まない資産である金塊は売りが優勢となった。外国為替市場で対ユーロでドル高が進行したことも、ドル建て商品である金の割高感を強め、下押し要因。前週末に上昇した反動で、利益確定の売 りも出やすかったもよう。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、サウジアラビア国営石油会社による販売価格引き下げをきっかけにエネルギー需要の先行きに警戒感が広がり、続落した。

サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、10月分のアジア顧客向け原油公式販売価格(OSP)を4カ月ぶりに引き下げた。感染力の強い新型コロナウイルスのデルタ株感染がアジアを中心に拡大する中、販売価格の引き下げがエネルギー需要の先行き懸念を呼び、原油が売られた。

また、外国為替相場では対ユーロでドルが上昇。ドル建てで取引される商品の割高感につながり、原油の下押し材料となった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 110.27/110.30

始値 109.93

高値 110.31

安値 109.94

ユーロ/ドル NY終値 1.1839/1.1843

始値 1.1874

高値 1.1876

安値 1.1838

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 100*05.00 1.9930%

前営業日終値 101*10.00 1.9420%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*26.50 1.3766%

前営業日終値 99*10.50 1.3220%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*20.50 0.8238%

前営業日終値 99*26.50 0.7850%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.88 0.2220%

前営業日終値 99*26.75 0.2080%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35100.00 -269.09 -0.76

前営業日終値 35369.09

ナスダック総合 15374.33 +10.81 +0.07

前営業日終値 15363.52

S&P総合500種 4520.03 -15.40 -0.34

前営業日終値 4535.43

COMEX金 12月限 1798.5 ‐35.2

前営業日終値 1833.7

COMEX銀 12月限 2437.3 ‐42.9

前営業日終値 2480.2

北海ブレント 11月限 71.69 ‐0.53

前営業日終値 72.22

米WTI先物 10月限 68.35 ‐0.94

前営業日終値 69.29

CRB商品指数 217.9138 ‐2.1999

前営業日終値 220.1137

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