岸田首相が派閥離脱を表明、政治への信頼回復へ「先頭に立つ」

　１２月７日、岸田文雄首相は記者団の取材に応じ、自身が会長を務める政策集団の「宏池会」から総理大臣・自民党総裁の在任中は離脱すると表明した。米カリフォルニア州のスタンフォード大学で１１月撮影（２０２３年　ロイター/Brittany Hosea-Small）

［東京　７日　ロイター］ - 岸田文雄首相は７日夕、記者団の取材に応じ、自身が会長を務める政策集団の「宏池会」から総理大臣・自民党総裁の在任中は離脱すると表明した。

自民党役員の中には派閥の領袖もいるが、ほかの役員に対して派閥離脱を求めることは「考えていない」と語った。

自民党の派閥活動を巡っては、政治資金パーティーの収入の一部が政治資金収支報告書に記載されずに裏金となっていた疑惑が報道されている。

岸田首相は、自身が先頭に立って政治の信頼回復のために努力すると説明。「党内には無派閥の人間も大勢いるので、総理・総裁の任にあるうちは派閥を離れるのが適切な対応であると考えた」と、判断の理由を語った。