米金融政策、想定ほど引き締まっていない可能性=ミネアポリス連銀総裁
ロイター / 2024年5月8日 1時27分
米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、堅調な住宅市場とインフレ抑制に向けた進展が停滞する可能性は、金融政策が連邦準備理事会(FRB)当局者の想定ほど引き締まっていない可能性があることを意味しているとの見方を示した。昨年5月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)
Howard Schneider
[ワシントン 7日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、堅調な住宅市場とインフレ抑制に向けた進展が停滞する可能性は、金融政策が連邦準備理事会(FRB)当局者の想定ほど引き締まっていない可能性があることを意味しているとの見方を示した。
新たな論文で、現行の金融政策が経済にどのような影響を与えるかを巡る誤った推定により、特に住宅分野で観察される「一連のデータを説明することができるかもしれない」と指摘。住宅市場は「これまでよりも引き締め政策に対する耐性が高まっていることが証明されている」ため、FRBは高金利の影響を実感する重要な経路が奪われているとした。
「現在われわれが直面している問題は、ディスインフレのプロセスが実際にはまだ進行中で単に予想よりも時間がかかっているだけなのか、それともインフレが3%前後の水準にとどまり連邦公開市場委員会(FOMC)が2つの責務を達成するためにまだやるべきことがあるのか、ということだ」とした。
ただ、金融政策の適切な方向性については新たな見解を示さなかった。
また、様々な理由、おそらくは一時的な理由から「中立金利」が上昇し、同じ金融政策でも経済が過去より力強い状態を維持することできるようになっている可能性を指摘。「直近の四半期のインフレが横ばいとなっていることから、政策が実際にどの程度抑制的であるかという疑問が生じている」とし、「現在の中立金利の水準がどこなのかという不確実性は政策当局者にとって課題になっている」とした。
*内容を追加して再送します。
この記事に関連するニュース
-
米金利、現行水準に「もう少し長く」維持する必要=ミネアポリス連銀総裁
ロイター / 2024年5月16日 2時44分
-
米住宅供給問題、高水準の政策金利で複雑化=ミネアポリス連銀総裁
ロイター / 2024年5月11日 4時56分
-
3回目介入を警戒? ドル/円はいったん様子見
トウシル / 2024年5月10日 9時53分
-
米インフレ、目標上回る水準で停滞も FRB当局者が指摘
ロイター / 2024年5月8日 10時32分
-
FRB、年内は金利据え置きの可能性=ミネアポリス連銀総裁
ロイター / 2024年5月8日 3時19分
ランキング
-
1飲むヨーグルトが「乳酸菌バブル」でジリ貧の理由 市場は逆転寸前、かつての人気を取り戻せるか
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 7時20分
-
2東京から新幹線…「新神戸」よりも、一駅先の「西明石」まで買った方がおトク!? JR往復割引「601キロ」のカラクリ
まいどなニュース / 2024年5月19日 8時2分
-
3ローソン、コーヒーなどの「濃さ」選べる仕様に 背景に“客離れ”回避
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月19日 8時0分
-
4ラーメン屋経営で地獄見たプロレスラーの気づき 川田利明が向き合う「お客様は神様です」の怖さ
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 12時30分
-
5広がるタッチ決済乗車は訪日外国人観光客対応か 話題の「二重価格」が鉄道・バスに導入される可能性
NEWSポストセブン / 2024年5月19日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください