中国鉄鉱石輸入、7月は前月比減 大気汚染対策で

　８月８日、中国税関総署が発表した７月の鉄鉱石輸入は前月比２％減の９３４８万トンだった。中国・常熟の製鉄所で２０１８年８月撮影（２０２３年　ロイター/Damir Sagolj）

［北京　８日　ロイター］ - 中国税関総署が８日発表した７月の鉄鉱石輸入は前月比２％減の９３４８万トンだった。大気汚染対策で製鉄所の生産が抑制された。

前年同月比では２．５％増。

河北省最大の鉄鋼生産地である唐山市で焼結工場の操業が規制された。

コンサルティング会社マイスチールによると、調査対象となった２４７の製鉄所の高炉稼働率は７月下旬時点で８９．８２％。６月末時点の９１．９８％から低下した。

１─７月の鉄鉱石輸入は６億６９４６万トンで、前年同期比６．９％増。

一部の製鉄所は今年の生産量を昨年以下に抑えるよう口頭で指示を受けており、今後数カ月の鉄鉱石需要に対する懸念は根強い。政府は鉄鋼産業の二酸化炭素排出抑制を目指している。