豊田織機とアイチの親子上場、英投資ファンドが解消を要求

　５月８日、英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ（ＡＶＩ）は、豊田自動織機とその連結子会社であるアイチコーポレーションの取締役会に対して、親子上場の解消を求めていると発表した。写真は両社が上場する東京証券取引所。都内で２０２０年１０月撮影（２０２４　ロイター／Issei Kato）

Shiho Tanaka

［東京　８日　ロイター］ - 英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ（ＡＶＩ）は８日、豊田自動織機とその連結子会社であるアイチコーポレーションの取締役会に対して、親子上場の解消を求めていると発表した。豊田織機にとってノンコア事業であるアイチには付加価値を伴った経営支援を行っておらず、企業価値評価の低迷や脆弱（ぜいじゃく）なコーポレートガバナンスの改善を促すためとしている。

ＡＶＩはアイチに対して、豊田織機の支援を受けつつ、１）豊田織機が有する約５４％分の株式をアイチが自己株式として取得・消却する、２）資本パートナーを招へいし株式を非公開化する、３） 豊田織機によるアイチの完全子会社化──のいずれかの選択肢を通じて、親子上場関係を解消することを要請した。

ＡＶＩは現在、アイチ株の１．７％、豊田織機株の０．１％を保有している。