大型連休中の中国住宅販売、前年比23%急増 支援策で心理改善
ロイター / 2024年10月8日 19時45分
中国の不動産調査会社チャイナ・インデックス・アカデミーが8日発表した調査によると、国慶節に伴う大型連休中の中国の住宅販売(1日当たりの平均、床面積ベース)は、前年の国慶節期間との比較で23%急増した。上海で建設中の集合住宅、2月撮影。(2024年 ロイター/Xihao Jiang/File Photo)
[北京/香港 8日 ロイター] - 中国の不動産調査会社チャイナ・インデックス・アカデミーが8日発表した調査によると、国慶節に伴う大型連休中の中国の住宅販売(1日当たりの平均、床面積ベース)は、前年の国慶節期間との比較で23%急増した。政府の支援策を受けて市場心理が改善した。
中国の不動産市場は2021年以降、資金難に陥ったデベロッパーが相次いで債務不履行に陥り、低迷が続いているが、連休が始まる数日前に政府が発表した刺激策により、市場が持ち直した格好だ。
調査は1─7日、25都市を対象に実施。「三線都市」10都市が69%増と増加幅が最も大きく、「一線都市」は18%増だった。
ただ、昨年の国慶節の直前に当たった中秋節の2日間も勘案すると、今年の連休期間中の住宅販売は27%減少した。
中国人民銀行(中央銀行)は連休前に、既存住宅ローンの金利引き下げを銀行各行に指示するなどの措置を発表。景気減速に伴い低迷する不動産市場を下支えする包括的な政策の一環だった。
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