ライアンエア、ボーイングが値下げに動くまで待つ用意=CEO
ロイター / 2021年9月9日 9時17分
9月8日、欧州格安航空大手ライアンエアのマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)はロイターとのインタビューで、米航空機大手ボーイングへの航空機発注について、同社が価格を引き下げるまで数年待つ用意があると述べた。2018年3月、ブリュッセルで撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)
[ローマ 8日 ロイター] - 欧州格安航空大手ライアンエアのマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)はロイターとのインタビューで、米航空機大手ボーイングへの航空機発注について、同社が価格を引き下げるまで数年待つ用意があると述べた。
オレアリーCEOは6日、ボーイングの737MAX10の購入交渉が破談になったと公表した。737MAX10はボーイング主力機737MAXシリーズで最も大型。定価では330億ドルとされ、最大250機の発注の価格引き下げを巡って両社は何カ月も意見が食い違い、交渉が長引いていた。
オレアリーCEOはインタビューで、MAX10の議論で時間を無駄にすることはないし、次の危機が訪れるまでこの先数年を無駄にするつもりもないとし、常にサイクルを待つという規律がライアンエアにはあると述べた。
ライアンエアは既にMAX8-200を210機発注しており、MAXシリーズの欧州最大顧客。
オレアリーCEOはボーイングとの交渉について、根本的な意見の食い違いがあったと説明した。
「ボーイングは、多くの顧客がエアバスに移行する中で値上げを要求している」と指摘。さらに、新型コロナウイルスの危機は収束したとボーイングは考えており、同社の価格設定はそれを反映していると述べた。
「協議はいつでも再開可能だが、ボーイングが競争力のある価格設定の必要性を認識した時に限られる」と語った。
中期的にエアバスを発注先として検討する可能性があるかとの質問には、可能性はあるがエアバスは現時点で競争力のある価格の短距離機を持っていないと述べた。
その上で、エアバスが重要なサプライヤーになる可能性はあるが、中国商用飛機(COMAC) が中期的に重要なサプライヤーになる可能性もあると語った。
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