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マネーストックM3、7月は+1.9% 19年10月以来の低い伸び

ロイター / 2023年8月9日 10時6分

日銀が9日に発表した7月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.9%増の1594兆6000億円となった。写真は、日銀本店旧館の前景。2023年1月18日に撮影。(2023年 ロイター/Issei Kato)

[東京 9日 ロイター] - 日銀が9日に発表した7月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.9%増の1594兆6000億円となった。平均残高は過去最高を更新したが、伸び率は2019年10月以来の低水準。前年比での貸出の伸び鈍化で預金通貨が16年2月以来の低い伸びとなり、Ⅿ3を圧迫した。

M3の内訳は、預金通貨が4.5%増の955兆4000億円。残高は2カ月連続で減少した。現金通貨は1.0%増の115兆6000億円、CDは15.6%減の32兆5000億円。

M3の前年比の伸び率はこのところ2%付近での推移が続いている。日銀の担当者は、コロナ前の伸び率に徐々に戻ってきている、と説明している。新型コロナウイルスの拡大以降、企業や個人の借り入れが急増して預金通貨が増加基調となり、M3の伸び率を押し上げていた。

M2は2.4%増の1238兆2000億円で、過去最高となった前月の1239兆2000億円を下回った。前月を下回るのは今年2月以来。広義流動性は2.4%増の2121兆3000億円で残高は過去最高を更新した。

広義流動性のうち、投資信託は10.3%増の98兆2000億円で、伸び率は2008年5月以来の高水準となった前月の10.6%を下回った。外債は1.6%増の31兆5000億円。なお、広義流動性の速報値はデータ集計の関係で一部推計が含まれており、来月の確報以降にデータが改訂される可能性がある。

(和田崇彦)

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