台湾総統、「邪悪な意図」で緊張高めている 中国が批判
ロイター / 2024年10月9日 10時38分
Ben Blanchard
[北京/台北 9日 ロイター] - 中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室は、台湾の頼清徳総統が「邪悪な意図」で緊張を高めていると批判した。
頼清徳総統は5日、中華人民共和国よりも台湾の方が歴史が長いため、中華人民共和国は台湾の人々の祖国にはなり得ないと述べた。
頼氏は中華人民共和国が10月1日に建国75周年を迎え、数日後には中華民国(台湾)が建国113周年を迎えることに言及した。
「年数という観点で言えば、中華人民共和国が中華民国の人々の『祖国』になることは絶対に不可能だ」とした上で、「中華人民共和国の75歳以上の人々にとっては、むしろ中華民国が祖国になるかもしれない」と述べた。
台湾事務弁公室は8日遅くに発表した声明で、頼氏が善悪を混同していると反論。頼氏は台湾海峡の両岸は別々の国であるという理論を主張し続けているとし、「頼清徳氏の台湾独立の誤りは、古いワインを新しい瓶に入れただけのもので、台湾独立に対する彼の頑固な姿勢と、敵意と対立をエスカレートさせようとする邪悪な意図を再び明らかにしている」と批判した。
一方、台湾で対中政策を所管する大陸委員会は、1949年以来中華人民共和国が台湾を統治したことがないというのは客観的な事実だと主張。「台湾事務弁公室の発言により、中国共産党は自らを中国の唯一の正当な政府とみなしており、中華民国の存続にいかなる余地も与えていないことが台湾の人々にはっきりと認識された」と指摘した。
頼氏は10日、台湾の建国記念日に相当する「双十節」に合わせて演説を行う予定。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「ヒズボラ後継者を殺害」=組織弱体化を強調―イスラエル首相
時事通信 / 2024年10月9日 7時53分
-
2政府、衆院解散を閣議決定
ロイター / 2024年10月9日 9時28分
-
3温家宝一家“27億ドル巨額蓄財”を手助けした男が告白「私が見た“中国共産党の手口”と“動物の本能”」
文春オンライン / 2024年10月9日 8時30分
-
4ガザ戦闘1年、イスラエルで犠牲者の追悼式典…ミサイル警報で地面に身を伏せるなど一時混乱
読売新聞 / 2024年10月8日 20時42分
-
5北朝鮮軍、9日から韓国につながる道路と鉄道を完全遮断=KCNA
ロイター / 2024年10月9日 10時48分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください