豪で総選挙の期日前投票始まる、与党劣勢 首相も支持低下

　オーストラリアで９日、５月２１日投票の総選挙の期日前投票が始まった。各種世論調査では、中道左派の野党労働党が保守の自由党・国民党連合をリードし、モリソン首相への支持が低下している。写真はシドニーで行われたモリソン首相（右）と野党労働党の首相候補アルバニージー党首の討論会。８日代表撮影（２０２２年　ロイター）

［シドニー　９日　ロイター］ - オーストラリアで９日、５月２１日投票の総選挙の期日前投票が始まった。各種世論調査では、中道左派の野党労働党が保守の自由党・国民党連合をリードし、モリソン首相への支持が低下している。

選挙戦では、国民の生活費負担、安全保障、気候問題が争点となっている。

調査によるとモリソン氏を首相として好ましいとする回答は１％ポイント下がり４４％。労働党党首のアンソニー・アルバニージ氏は３ポイント上昇し４２％。

８日には、モリソン氏とアルバニージ氏のテレビ討論会があり、時に白熱する場面もあったが、勝敗は決しなかった。

期日前投票をする有権者は増えており、前回選挙では期日前投票か郵便投票をした有権者の割合は４０％程度を占めた。選挙管理委員会関係者は、今回はさらに増えるとの見込みを示している。