午後3時のドルは小幅高151円後半、介入警戒で上値重い
ロイター / 2024年4月9日 15時20分
4月9日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(151.79/81円)から小幅高の151円後半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Mariko Sakaguchi
[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(151.79/81円)から小幅高の151円後半で推移している。政府・日銀による為替介入への警戒感から上値の重さが意識された。
東京時間は151円後半で取引を開始。ドルは仲値にかけては国内輸入企業による買いが入り、一時151.93円付近まで上昇。その後、時間外取引の米長期金利の小幅な低下を背景にやや弱含む場面があったものの、151円後半で小動きとなった。日中の値幅は約15銭にとどまった。
植田和男日銀総裁は午後、参院財政金融委員会で日銀の「通貨および金融の調節に関する報告書」(半期報告)について説明、質疑が行われた。市場の反応は薄かった。
足元のドルは上値の重さが意識されている。151.80-90円付近では分厚い売りオーダーが入っているほか、152円手前ではオプション絡みの防戦売りがでているとみられる。
また、為替介入への警戒感など「ファンダメンタルズ的に(ドルは)上方向であるものの、さまざまな心理が重なり攻め込めず、じりじりと上昇する相場が続いている」と、トレイダーズ証券の市場部長、井口喜雄氏は指摘する。
仮にドルが152円を超えたとしても、井口氏は「為替介入が早い段階で実施される可能性があり、155円へ一気に上がるようなトレンドはできにくいとみており、慎重な動きが続くのではないか」と予想する。
一方、ドルに調整圧力がかかったとしても「潜在的なドル買い需要があるとみられ、短期的で浅いという印象だ」(楽天証券のFXディーリング部、荒地潤氏)との声が聞かれる。
ドルの方向性が定まりにくい中、米利下げ時期を見極める上であす発表の米消費者物価指数(CPI)が鍵となるとみられ、内容を見極めたいとの見方から様子見姿勢も強かった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 151.89/151.90 1.0856/1.0860 164.92/164.93
午前9時現在 151.82/151.85 1.0860/1.0864 164.91/164.95
NY午後5時 151.80/151.83 1.0857/1.0861 164.87/164.91
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